Project/Area Number |
19K11635
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
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Research Institution | Mukogawa Women's University (2023) Mukogawa Women's University Junior College Division (2019-2022) |
Principal Investigator |
長岡 雅美 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 教授 (50300356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 智子 武庫川女子大学, 文学部, 助教 (20828793)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 幼児期 / 児童期 / コオーディネーション能力 / 協調運動 / 運動発達 / 幼児 / 児童 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、幼児期から児童前期にかけて運動データを縦断的に収集し、コオーディネーション能力の発達傾向を把握するとともに、発達特性がどのような動作・運動の特異性を示し、それらが身体運動の戦略としてどのように現れるかを探ることによって、身体性における子ども理解にアプローチするものである。データ収集は、走・跳・投などの最大値を評価する従来の体力・運動能力調査ではなく、ドイツ語圏におけるコオーディネーション理論を理論的根拠として、人と物との関係の中で目的に合わせて自分の身体の各部位を協調させる能力、走・跳・投などの運動パフォーマンスの前提となる能力の評価に視点を置き、多面的な評価指標群の構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究期間途中でコロナ禍の影響を受けて十分なデータが収集できず、縦断的なデータが途切れたことから、2023年度は、研究期間の延長を行った。このような状況から、2023年度は、分析方法について再検討し当初の計画を見直しつつ、2022年度に引き続いて、継続的なデータ収集が可能であった幼稚園を対象に、4歳児から6歳児の(1) Motorik-Tests、(2)DCDQ-J質問紙調査、(3)タブレット端末を用いた手指の協調性・巧緻性評価を実施し、これまでのデータに追加した。その中で、タブレット端末を用いた手指の協調性・巧緻性評価については、一定の結果を得ることができた。具体的には、円描画課題において、自己運動制御課題と指標追跡課題を実施し、筆圧、正確さ、スピード、課題遂行時の姿勢等を分析項目として年齢ごとの比較検証を行った。その結果、課題に応じて運動を計画し、戦略的に出力を調整している量的及び質的動作の特徴が示された。 さらに、これまで収集してきた5か年分のMotorik-Testsにおけるコオーディネーション能力の測定結果、手指の協調性・巧緻性評価、DCDQ-J質問紙調査の3つの課題のデータ抽出と詳細な分析を進めている。加えて、動作協応の主要なパラメータである筋出力とタイミングに着目し、下肢筋出力とタイミングの制御特性を見出すために、予備実験を行い、測定項目の精査、測定機器の選定等、基礎データ収集に向けて準備を進めてきたが、実際の測定、データ収集までには至らなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
途中コロナ禍の影響を受けて縦断的なデータが途切れたが、4歳児から6歳児までの(1) Motorik-Tests、(2)DCDQ-J質問紙調査、(3)タブレット端末を用いた手指の協調性・巧緻性評価を実施しデータを追加することができた。また、分析方法について再考し、本研究の4つの課題のうちタブレット端末を用いた手指の協調性・巧緻性評価については基礎データとして一定の結果を示すことができた。しかし、これまで収集したその他のデータについては、まだ十分に分析ができておらず、それらのデータ間の関係性についても踏み込んだ検討がなされていない。また、下肢の筋出力とタイミングの制御特性を見出すための基礎実験の準備を進めたが、実際のデータ収集までには至らなかったことから、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
期間延長とした2024年度は、これまで継続的に収集してきたデータの解析を進めるとともに、それらの関係性について精緻に分析する。また、動作協応の主要なパラメータである筋出力とタイミングに着目し、幼児期における下肢の筋出力とタイミングの制御特性を見出すための基礎実験を行い、これまでのデータに追加して運動パフォーマンスの前提となるコオーディネーション能力の発達について、多面的な評価指標群の構築を目指す。
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