高齢者の認知機能低下予防とオーラルフレイルおよび栄養の関連性を検証する学際的研究
Project/Area Number |
19K11702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
藤原 和美 東邦大学, 看護学部, 教授 (50413414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩原 昭彦 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (30353014)
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | オーラルフレイル / 認知機能 / 咀嚼力 / 残歯数 / 注意機能 / 実行機能 / 義歯装着 / 中高齢者 / 栄養 / 高次脳機能 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、高齢者のオーラルフレイル(噛めない食品の増加、滑舌低下、わずかのむせや食べこぼし、など)にともなう栄養状態の変化と認知機能との関係を明らかにすることにある。中壮年期から増える歯の欠損などによる咀嚼機能の低下により、「かめない」「食べられない」食品が増加する。この状況は必要なたんぱく質や微量栄養素を不足させるとともに、認知機能低下予防に効果があるとされる抗酸化ビタミンおよび食物繊維の摂取低下につながる。しかし、オーラルフレイルによる「かめない」「食べられない」食品内容や栄養状態と、認知機能との相互関連については十分に明らかにされていない。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中壮年期のオーラルフレイル(舌圧検査―咀嚼・嚥下機能)、栄養状態と認知機能との関連性を検証することである。認知機能低下予防の視点から背景因子である栄養、咀嚼・嚥下機能との関連を縦断的に明らかにし、認知機能、オーラルフレイルと栄養に関する科学的指標の解析を行う事にある。よって、オーラルフレイルスクリーニング問診票、滑舌検査、舌圧測定と食品摂取内容・頻度および栄養状態について、コホート研究として町と共同で実施される住民健診において研究への協力がえられた40歳以上の住民を対象に令和4年度は3年ぶりに住民健診を実施できた。しかし、実施時期(令和3年8月)には感染再拡大もあり、感染拡大防止の観点から口腔機能に関する実測検査(舌圧測定- JMS舌圧測定器)、滑舌検査(オーラルディアドコキネシス)については見送りとなった。よって口腔機能に関する質問紙調査、認知機能、栄養状態の検査に関してのみ調査を行った。約250名の検査結果を得られた。 現在、これらについて検証を行っている。 一方、八雲町の調査では実施できなかった舌圧検査について、感染状況が落ちついていた10月に、他の地域において体力検査として舌圧検査、認知機能検査を行った。参加人数は少なかったが、感染予防を図りながら、対象者の過重な負荷をかけずに実施できることが確認できた。 感染症に対する対応が変更された令和5年度は計画した全ての検査実施に向けて準備を開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和4年度「Yakumo Study(八雲研究)」と称され当該である町と共同で実施される住民健診において研究への協力がえられた40歳以上の住民を対象として検査を実施予定であった。実際、令和4年度は、3年ぶりに住民健診は実施されたものの、感染予防の観点から実施できたのは質問紙による口腔機能調査、認知機能検査、食品摂取状況調査のみで、舌圧などの実測検査を実施することができなかった。しかし、他の地域で体力検査の一環としてではあったが、感染予防に留意して舌圧検査を実施することができた。このことは今後の調査への大きな実績であった。 令和4年度は質問紙による口腔機能調査、認知機能検査、食品摂取状況調査のみで、口腔機能の実測という調査研究目的を達成できる調査が困難であったことが、研究が遅れている理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は町との協議の結果、感染予防に十分に留意しながら実施すべく準備を進めている。これまでの住民ドックと同様に内科診察、整形検査、耳鼻科検査、眼科検査なども同時に実施される。その中で、本研究に関しては、質問紙とあわせて口腔機能に関する咬合力の測定検査(舌圧測定-JMS舌圧測定器)、滑舌検査(オーラルディアドコキネシス)高次脳機能(MMSE,記憶、空間認知、注意、実行系機能等)の測定もふくめて実施予定である。 しかし、引き続き検査実施時における感染予防対策の徹底にある。特に口腔機能での舌圧検査であるため飛沫、唾液等に関する注意と処理が重要と考える。マスク、手袋、ディスポエプロン、フェイスシールド、ゴーグルの準備を行い、舌圧測定に用いた個人のディスポ用品に関しては各人で廃棄用袋に投入するなど細かな手順を作成し感染予防を徹底した上で実施すべく準備を進めている。 また、2023年度は八雲以外での100名上の実施もふくめ実施計画を進めており確実に実施したいと考える。
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Report
(4 results)
Research Products
(1 results)