Project/Area Number |
19K12090
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61020:Human interface and interaction-related
|
Research Institution | Kogakuin University (2022-2023) Nagoya University (2019-2021) |
Principal Investigator |
吉田 直人 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 助教 (40836714)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黄 宏軒 福知山公立大学, 情報学部, 教授 (00572950)
米澤 朋子 関西大学, 総合情報学部, 教授 (90395161)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 集団状況生成 / 行動変容 / 注意誘導 / 学級環境 / 視線行動 / メタバース / グループ学習 / 集中促進 / モンスタペアレンツ / 集団エージェント / グループ学習環境 / トレーニング / 内部状態 / 顔表情 / 屋外広告環境 / 仮想教室環境 / 競争状態 / いじめ防止 / 雰囲気生成 / 深層学習 / マルチモーダル / 仮想教室 / 実習環境 / 複数仮想エージェント / ユーザ行動誘発 / 先行行動 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題では、複数の仮想エージェントがユーザを取り巻きながら様々な行動をとることで、(1) 集団行動等の社会的状況においてユーザの行動を誘発したり変容させたりする同調行動の誘発、および、(2)それ対するユーザの解釈がそれぞれ起こることによる社会的作用について議論し、ユーザの周辺環境に溶け込むように配置した複数仮想エージェントのビヘイビア変化等に基づく共通フレームワークを設計する。具体的シーンとして教室や自宅(e-learning)などの学習環境、自宅における日常的タスクなどの生活環境、屋外における歩行状況などの屋外移動環境を対象とした被験者実験等により効果と有用性を検証する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
屋外歩行環境におけるシステムとして,これまで特定の歩行者に提示された複数エージェントの行動の種類と割合が,壁に貼られたポスターに対する注意と歩行行動に影響を与えるか検証してきた.複数エージェントのうちの減速や停止などの割合応じて,参加者の歩行速度や壁面広告への注目度が変化することが示され,これらの実験結果と考察をまとめた成果が,The Transactions of Human Interface Society に掲載された. 屋外広告環境に関して,近年注目されているメタバース等における不特定多数の他者集団の行動モデルについて検討を進めた.VRの没入型実験環境に,個々に行動制御可能な多数のエージェントを配置し,エージェントの広告に対する視線行動の要因として注視対象の割合,注視時間,注視タイミングを検討した.実験参加者の広告への注視時間を比較した結果,注視対象の割合の影響が大きく,注視時間と注視タイミングの影響は限定的であった.ただし,主観評価の結果からは注視時間も広告への注意誘導に影響を与える可能性が示唆された. 学級集団に関して,いじめや学級崩壊の阻止に向けた教師育成のための実践的なシミュレーションゲームを構築した.鳥海らの提案した学級集団モデルをベースに,仮想学級の多数の生徒エージェントの人間関係の時間的変化を毎日の学校活動のスケジュールに合わせて再現し,仮想生徒間の人間関係を観察可能にし,介入行動を行うことで,孤立生徒やいじめに遭う生徒を減らすように努める.その反応を示すように可視化することで教員の判断力育成につなげる.実際にシステムを利用した評価実験により,仮想学級の実現と有用性が示された. さらに他の環境についても検討し,多人数エージェントの感情的行動による行動変容について、防災訓練を設定したシステム開発と実験から、感情の冷静なエージェントを信頼する傾向が示された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
複数の研究機関において実験を行うためのシステム構築,実験協力者へのレクチャーや実験参加者の募集に想定以上の時間がかかったために実験の開始時期が遅れが生じたものの,実験の完了,分析・議論を行うことができた.また,同時にこれまでの研究成果化をを進めたことで,論文誌への掲載と複数の研究発表を実施することができた.
|
Strategy for Future Research Activity |
屋外広告環境に関して,2023年度はエージェントの広告に対する視線行動の要因として注視対象の割合,注視時間,注視タイミングを検討した.これらは主に視線行動に関する「時間的要因」である.今後は,街頭広告への注意誘導効果を引き起こす多人数エージェントの視線行動の「ユーザとの位置関係要因」として,(1)ユーザからの距離,(2)ターゲット広告からの距離,(3)人間を中心とした分散の大きさ,(4)広告を中心とした分散の大きさ等の影響を検討する.視線計測や質問紙などによる客観データ・主観データの分析を行い,ユーザとの位置関係要因の影響について議論を進める.さらに,屋外広告環境,教室環境に関するこれまでの知見をとりまとめ成果の発表を行う.
|