Project/Area Number |
19K12289
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 62040:Entertainment and game informatics-related
|
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
羽田 久一 東京工科大学, メディア学部, 教授 (00311788)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | バーチャルリアリティ / 臨場感 / 風覚 / 触覚提示 / ゲーム / 風覚刺激 / メディアコンテンツ / エンタテインメントコンピューティング |
Outline of Research at the Start |
HMDを利用したVRの体験を拡張させる場合に触覚は有効な手段の一つである.そのためさまざまな触覚デバイスが開発されているが一般的にはこれらのデバイスは人体に装着して利用する.そのため,デバイスから直接的に触覚を与えることとなり,デバイスの脱着の手間や装着後の身体の自由度などに問題が生じる.本研究ではより自由度の高い触覚として環境からの風による触覚(風覚)を利用したシステムを提案する.HMD内での風を提示するコンテンツの表示と,実際にファンで生成した風をあてる方向のズレを積極的に利用し,従来より少ないファンの数でさまざまな方向からの風を提示することを可能とする.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はHMDを利用したVR体験において臨場感を向上させるために,コンテンツに触覚を追加するためのフレームワークを構築することを目的としている.温度 による熱感覚や,風による触覚といった皮膚への感覚は人間の表皮に対して働きかける感覚であるが,人体にデバイスが直接接触している部分のみならず,デバ イスが直接接していない遠隔からも刺激を与えることが可能であるという特徴がある.そこでVR環境において臨場感を向上させるためにヒーターやファンといっ たデバイスを用いることで刺激を提示することを試みている. 令和5年度も令和4年度に引き続きVRにおいて外部機器との連携を行うための通信方式の提案や,そのためのインターフェースの開発などを行ない,それを応用したシステムによる実験を行った.アプリケーションはファンやヒーターを駆動するマイクロプロセッサとの通信を行うことが可能である.このようなインターフェースを利用することで,臨場感向上のための実験を行うための環境を整備している.令和5年度の成果としては,インターフェースの整備や身体装着型ならびに設置型のファンを用いた風の定位に関する実験などを行なった.また,同様の機構を用いることで,エアポンプを用いて風を送る経路に,匂いの元となる物質を混合させ,匂いによる方向提示に関する実験も行っている.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ハードウェアとVR環境の接続およびライブラリ化に関する開発ならびに,被験者を利用した実証実験が遅れている.とくに令和5年度はVR空間での風の定位に関する実験として,少数のファンと身体に装着したファンによる風定位を調査していたが開発の不具合対応などに時間を要したため,実験を完了させることができてない.
|
Strategy for Future Research Activity |
延長による最終年度となる令和6年度は,令和5年度までに完成しなかったツールキットの完成とともに,被験者を用いた実験を行うことにより,システム全体の有効性を検証する. ユーザテストを行うことにより,その有効性を検証することに重点を置く予定である.さらに,デモを交えた学会発表により誰もが簡単にVRに新しい感覚を追加することができることを実証することを予定している.
|
Report
(5 results)
Research Products
(12 results)