Project/Area Number |
19K12439
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 64060:Environmental policy and social systems-related
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
中島 清隆 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (20522949)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 持続可能な地域社会(形成モデル・形成メカニズム) / エネルギーシフト・ヴェンデ(大転換)(論・運動) / 合成の誤謬(現象解消策) / ボトムアップ・トップダウン両アプローチ好循環創出 / 環境エネルギーガバナンス(構築) / 東日本大震災被災地(岩手県) / 市民共同太陽光発電所 / 中小企業(団体) / 持続可能な地域社会(論・構成要素・形成要件) / ボトムアップ・トップダウンアプローチ好循環の創出 / 環境エネルギーガバナンス(論) / パートナーシップ(論) / 協働(協調)原則(論) / 補完性原則(論) / 合成の誤謬 / 内発的発展論 / 里山資本主義(論) / 田園回帰1%戦略(論) / 環境・エネルギーガバナンス / エネルギー大転換 / 持続可能な地域社会形成 / 東日本大震災 |
Outline of Research at the Start |
環境・エネルギー政策・対策におけるミクロとマクロ両レベルの不整合を示す「合成の誤謬」現象の解消策として、環境・エネルギーガバナンスのあり方を考察し、エネルギー大転換(エネルギーシフト・ヴェンデ)による持続可能な地域社会形成モデルを提示する。そのために、環境政策研究・内発的発展関連論の理論研究と東日本大震災の被災地における事例研究を関係づけて行う。 本研究によって、環境政策に関する社会科学分野の学際・総合研究に基づく学術的な枠組を提示できることに加え、その枠組を適用することで、東日本大震災の被災地を含むエネルギー大転換による持続可能な地域社会の形成メカニズムを解明することが期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、環境政策に関する社会科学分野の学際・総合研究として、エネルギー大転換(エネルギーシフト・ヴェンデ)による持続可能な地域社会の形成メカニズムを解明することにある。そのために、本研究の目的として、エネルギー大転換による持続可能な地域社会の形成に向けた「合成の誤謬」(環境・エネルギー政策・対策におけるミクロとマクロの不整合)現象解消策としての環境エネルギーガバナンスのあり方を考察することと設定した。 2023年度の研究計画は、【事例研究】本研究の対象事例である岩手県「野田村だらすこ市民共同太陽光発電所」運営と「岩手県中小企業家同友会エネルギーシフト・ヴェンデ運動」の進捗状況を把握し、両事例と関係者(間)の変容を観察。【総合研究】理論・事例研究の結果から、環境エネルギー政策・対策における「合成の誤謬」現象の解消要件と環境エネルギーガバナンスのあり方を検討。エネルギー大転換による持続可能な地域社会形成モデルを考察することであった。 2023年度の研究実績について、【総合研究】として、【理論研究】で整理した「持続可能な地域社会の構成要素・形成要件」と環境政策研究の理論・原則に基づく分析視角を適用した【事例研究】の成果を1本の論文で公表できた。同論文では、岩手県中小企業家同友会代表理事・会員企業経営者へのインタビュー調査(2022年9月)を踏まえ、同会エネルギーシフト・ヴェンデ運動の実践事例に関する持続可能な地域社会形成モデルを提示できた。また、同運動と実践事例のような地域(社会)主導のボトムアップ・アプローチを踏まえた中小企業家同友会全国協議会による日本政府への要望・政策提言のうちエネルギーシフト・ヴェンデ関連のキーワードと日本政府の環境エネルギー政策基本計画現行版を照合し、日本の環境エネルギー政策におけるトップダウンとボトムアップの「合成の誤謬」現象の一因を提起できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【理論研究】は2019~21年度まで計画通りに完了。その結果から、「環境エネルギー政策・対策における『合成の誤謬』現象の解消要件」として、「持続可能な地域社会の構成要素・形成要件」を満たす「エネルギー大転換による地域レベルの環境エネルギーガバナンスの構築を通した持続可能な地域社会の形成」を進めるうえで、環境エネルギー政策における地域社会中心・主導のミクロ・レベルと中央政府中心・主導のマクロ・レベルの不整合を表す「合成の誤謬」現象解消のために、ミクロ・レベルからのボトムアップとマクロ・レベルからのトップダウン両アプローチの好循環を創出する必要性について提示できた。2022年度以降に公表された先行研究のフォローアップも続けている。 【事例研究】では、本研究における対象事例のフィールドワークとして、岩手県「野田村だらすこ市民共同太陽光発電所」を開催場所とする「野田村自然エネルギー寺子屋」が2023年6・10月に約4年ぶりに実施されたことで参加。一方、岩手県中小企業家同友会「エネルギーシフト欧州視察」は2020年度から引き続き行われず、同行できなかった。両事例の進捗状況は、「野田村だらすこ市民共同太陽光発電所事業報告書」や「中小企業家しんぶん」(中小企業家同友会全国協議会発行)・「同友いわて」(岩手県中小企業家同友会発行)などの資料に加え、野田村だらすこオンライン会合や岩手県中小企業家同友会エネルギーシフト研究会に参加することで把握し続けている。 研究業績として、【理論研究】で整理した「持続可能な地域社会の構成要素・形成要件」と環境政策研究の理論・原則に基づく分析視角を適用し、岩手県中小企業家同友会エネルギーシフト・ヴェンデ運動の【事例研究】及び日本の環境エネルギー政策におけるトップダウンとボトムアップの「合成の誤謬」現象の一因を提起した【総合研究】の成果を1本の論文で公表できた。
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Strategy for Future Research Activity |
科学研究費研究期間として2024年度までの延長が認められたため、本研究事業計画で残された【事例研究】・【総合研究】を引き続き進め、【理論研究】として本研究に関連する先行研究のフォローアップを行う。 岩手県「野田村だらすこ市民共同太陽光発電所」建設・運営と「岩手県中小企業家同友会エネルギーシフト・ヴェンデ運動」を対象とする【事例研究】として、「野田村自然エネルギー寺子屋」・「岩手県中小企業家同友会エネルギーシフト欧州視察」のフィールドワークと資料調査で、両事例と関係者(間)の変容を引き続き観察、把握する。岩手県中小企業家同友会事務局長1名へのインタビュー調査を行う。両事例に【理論研究】で抽出した3つの分析視角(連携・協働/仕組・制度/成果・効果)を適用し、エネルギー大転換による持続可能な地域社会の形成要件・構成要素を再検討する。 【理論・事例研究】の結果から、環境エネルギー政策における「合成の誤謬」現象の解消要件(ボトムアップ・トップダウン両アプローチ好循環の創出)と環境エネルギーガバナンスのあり方を検討する。あわせて、形成要件・構成要素を交え、「野田村だらすこ市民共同太陽光発電所」建設・運営事例を対象としたエネルギー大転換による持続可能な地域社会形成モデルを提示し、東日本大震災の復興から新生に至るエネルギー大転換による地域(ローカル・コミュニティ)レベルの環境エネルギーガバナンスの構築を通した持続可能な地域社会の形成要件・形成メカニズムについて検討する【総合研究】。 岩手県「野田村だらすこ市民共同太陽光発電所」建設・運営の【事例研究】に関して、コミュニティ政策学会第23回大会(2024年7月開催予定)での発表及び論文投稿を行う。あわせて、【理論研究】として本研究に関連する先行研究のフォローアップを加えつつ、本研究成果として公表した論文の整理を通して、書籍化の準備を進める。
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