The Role of Spirits and Women's Diseases on the East African Coast
Project/Area Number |
19K12525
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Kyoto University (2019-2020, 2022-2023) Osaka University (2021) |
Principal Investigator |
藤井 千晶 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 客員准教授 (80722058)
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Project Period (FY) |
2020-02-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 精霊 / イスラーム医療 / 民衆のイスラーム / 東アフリカ沿岸部 / ザンジバル / 女性の病 / タリーカ / 東アフリカ |
Outline of Research at the Start |
東アフリカ沿岸部では西洋医学が広く普及しているものの、月経に関わる問題や不妊、人間関係の問題の多くは、精霊の仕業であると考えられている。また、スンナの医学(預言者ムハンマドの言行に基づく医学)の治療所を訪れる人の90%以上が女性である。そこで本研究では、ザンジバル(タンザニア連合共和国)において調査を実施し、女性たちがこれらの問題を「精霊の仕業」としてとらえ、どのように向き合って対処し、ときに付き合っているのかについて考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、イスラーム的医学である「スンナの医学」が、女性たちの抱える病や問題をどのように癒しているのか、について考察することである。 本年度の前半は、2022年9月に実施したインタビュー調査の文字起こしと分析を中心とした研究を行った。具体的にはザンジバルの女性たちのプロフィールや、精霊の病にどのように対処してきたか、精霊から身を守るために、どのようなことに気をつけているのか、についての聞き取りの分析を行った。その内容の一部を、2024年3月に開催されたグローバル地域研究プログラム研究員全体会合において、「東アフリカのイスラームと環インド洋地域研究」というタイトルで発表した。 また、現在所属する京都大学環インド洋研究センターでは、INDOWS(環インド洋地域研究ブロジェクト)ブックレットシリーズの出版を2024年度に予定しており、本年度の後半は、そのうちの一巻である『インド洋がつなぐイスラーム文化:東アフリカ沿岸部の事例より』(仮)の執筆を進めた。本書ではこれまでの研究であるタリーカとスンナの医学を主に取り上げ、民衆のイスラームの歴史的・現代的側面について論じた。そして、東アフリカ沿岸部のイスラームから環インド洋世界のつながりが見えてくることや、交通網や通信網が発達する現代において、グローバルなつながりが発展しつつも、基本的には歴史的に築かれたインド洋を介した人的・物的関係性が強固であることを論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度の夏は体調不良で海外調査を実施できなかったため、業績としては口頭発表1本にとどまった。また、来年度に出版するブックレット執筆にも専念していたため、論文を発表することができなかった。そのため、本年度は最終年度であったが、やむを得ず研究期間を1年延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究を推進する方策として、夏に追加調査を実施し、インタビューと参与観察を行う。女性たちの抱える悩みや問題なども聞き取り、女性たちにとってスンナの医学の治療所を訪れることの意味についても考察していきたい。そして、女性たちにとって精霊がどのような存在であるのかについて分析し、研究の総括を行う。 研究成果としては、民間信仰に関する研究会において研究発表を行う予定であり、共同研究者からの意見を参考に、論文を執筆する予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(7 results)