農山漁村と都市住民の意識変化に対応したグリーンツーリズムの方策・評価モデルの開発
Project/Area Number |
19K12599
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
浅岡 由美 中村学園大学, 流通科学部, 教授 (40280250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 隆 中村学園大学, 流通科学部, 准教授 (10396343)
坂本 健成 中村学園大学, 流通科学部, 講師 (40399184)
甲斐 諭 中村学園大学, 流通科学部, 元教授 (70038313)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | グリーンツーリズム / サステナブルツーリズム / エコツーリズム / ポストコロナ / フードツーリズム / 農観連携 / DMO / 関係人口 / DMO / アグリツーリズモ / 農家レストラン / 交流人口 / 地域振興 |
Outline of Research at the Start |
グリーンツーリズムに取り組む地域の多くが持続的な運営に課題を抱えており、その解決策が待望されている。本研究では、農山漁村地域で第一次産業に従事したり6次産業化に取り組んだりする若い世代が生まれている現状と都市住民が農山漁村地域の「関係人口」となりつつある現状に着目し、新しいグリーンツーリズムの方策と評価モデルを提案する。 観光と「食」を結びつけ、持続的な運営と発展を目指す研究は地域振興、経済効果に寄与するだけでなく食や心身の健康の観点からもきわめて重要であると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,2つの研究目的を設定した。一つ目は,農山漁村が持つ多様な地域資源を「食をめぐる滞在交流型観光」を目指す観光資源に転換し,農山漁村を訪れる都市住民の多様なニーズや価値と合致させ,グリーンツーリズムの持続的な運営と発展,地域振興につながる方策を探索すること,二つ目は,文献調査やフィールドリサーチで調査した地域の事例から評価モデルを作成し,持続的なグリーンツーリズムを成功に導くための指標や尺度を開発することである。 令和4(2022)年度は,新型コロナウイルスの影響で予定していたフィールドリサーチを実施することができず,十分な研究成果を挙げることができなかったが,①文献調査に加え,②福岡県筑前町において調査・研究を行い,③次年度に本調査を行うための予備調査を実施した。 ①文献調査は,国内外のグリーンツーリズムの進展や課題に関する研究である。現在では,グリーンツーリズムのほか,サステナブルツーリズム,エコツーリズムなどの名称や形態が多様に出現しているため,これらについても進展経緯,現状と課題について整理を行った。②筑前町の調査・研究では,町の特産物である大豆及び大豆の加工食品を研究し,紹介することから「食の都づくり」を推進するための提案を行った。③予備調査は,ポストコロナでは,どのような旅行に興味・関心があるのか,どのような旅行を計画しているのか,について大学生を対象に予備的な位置づけで実施した。旅行意識については,コロナ禍において旅行の機会が失われたため,それを取り戻すかのように海外や国内においても遠方に,期間は長期,頻度も増やしたいという積極派が見られた一方で,近くに短期間,できれば人込みを避けたいという慎重派に大別された。グリーンツーリズムは後者から支持されてはいるが,ポストコロナだからグリーンツーリズムという意識は希薄であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で,国内外におけるフィールドリサーチ及び都市住民に対する調査が実施できなかった。海外へのフィールドリサーチは実施できないことを想定し,国内で実施予定であったが,国内も筑前町での小規模な調査以外は,実施のめどが立たなかった。 調査は農山漁村を訪れた都市住民を対象に実施するものであるが,直売所などに買物には訪れたり市民農園などで野菜などを栽培したりすることはあっても,飲食,農林漁業体験,宿泊が行われていないため,調査を実施しても有意義な結果を得られないことが明らかであり,実施を見送った。 令和5(2023)年度は,観光,旅行が回復しているため,これまでの文献調査,予備調査を発展させ,実態を明らかにするため,研究を急ピッチで進めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間の延長を行った。最終年度となるため,国内外において,これまでの文献調査,フィールドリサーチ,予備調査の成果から実態を明らかにするなど,当初の研究計画にもとづいた研究を行い,成果をまとめたい。 具体的には,早い段階で,多様なツーリズムの進展経緯,現状と課題に関する論文とポストコロナ時代の旅行意識に関する論文の投稿を行う。次いで,持続的なグリーンツーリズムを成功に導くための指標や尺度開発を行う。
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Report
(4 results)
Research Products
(5 results)