腹部聴診音のコンピューター解析による過敏性腸症候群の病態評価システムの構築
Project/Area Number |
19K12824
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90130:Medical systems-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岡久 稔也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (60304515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽我部 正弘 徳島大学, キャンパスライフ健康支援センター, 教授 (60732790)
寺田 賢治 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (40274261)
大野 将樹 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 講師 (90433739)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 過敏性腸症候群 / 腹部聴診音 / コンピューター解析 / 過敏性腸疾患 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、①過敏性腸症候群(IBS)を評価するための腹部聴診音の測定法(部位、時間、食事条件、腹痛時の測定やストレス負荷の必要性)を最適化し、②腹部聴診音の解析指標と腸管運動との関連性を調べ、③ IBSの病態を表す腹部聴診音解析指標を抽出することによって、IBSの簡便かつ客観的な診断と病態評価を可能とする腹部聴診音解析システムの開発に向けての基盤技術を確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
過敏性腸症候群(IBS)の病態と腸管運動機能は密接に関連するが、腸管運動機能検査は簡単に施行できないため、IBSの病態を客観的に評価して的確な治療を行うことは困難である。我々は、腹部聴診音を収集してコンピューター解析する装置を試作開発し、腹部聴診音の解析によってIBSを診断できる可能性を見出した。しかし、腹部聴診音は、食事や測定する部位によって解析結果が影響を受けるため、その影響の程度や最適な測定法を明らかにする必要がある。 そこで本研究では、①IBSを評価するための腹部聴診音の測定法(部位、時間、食事条件、腹痛時の測定やストレス負荷の必要性)を最適化し、②腹部聴診音の解析指標と腸管運動との関連性を調べ、③IBSの病態を表す腹部聴診音解析指標を抽出することによって、IBSの簡便かつ客観的な診断と病態評価を可能とする腹部聴診音解析システムの開発に向けての基盤技術を確立する。 令和5年度は、睡眠中に測定する際の長時間計測用装置であるPortable Bowel-sound Analysis System(PBAS)の雑音の影響を少なくするための改良を進めるとともに、ストレス負荷試験法の最適化を行うことができた。睡眠中の腹部聴診音データは、睡眠深度によって異なり、同時解析することによってIBSの診断に使用できる可能性があることが明らかとなった。また、左右の耳から異なるジャンルの音楽を同時に聴取させる二項式リスニングによって情動ストレスを加えることによってIBSの診断に使用できる可能性があることが明らかとなった。
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Report
(5 results)
Research Products
(10 results)