Construction of an Anti-Causal and Anti-Naturalistic Theory of Action Based on the Embodied Approach
Project/Area Number |
19K12927
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 01010:Philosophy and ethics-related
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Research Institution | Chukyo University (2020-2022) International Budo University (2019) |
Principal Investigator |
鈴木 雄大 中京大学, 教養教育研究院, 准教授 (20794928)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 行為 / 身体 / 因果 / 視点 / 無視点 / 空間 / 時間 / 傾向性 / 身体性 / 傾向性主義 / 因果パワー / 現象学 / 一人称 / 行為論 / 反因果説 / 身体性認知科学 / 選言説 / プロセス存在論 |
Outline of Research at the Start |
反因果説的・反自然主義的な行為論の構築という本研究の目的を遂行するため、本研究はその方法として「身体性アプローチ」と総称しうる、心の哲学や認知科学といった分野において展開されているアプローチを採用する。また行為論と身体性アプローチを接続することによる新たな諸帰結を、他の哲学分野との関連性において考察する。その諸帰結とは、知覚の哲学において「選言説」と呼ばれる考え方の行為論における類型と、存在論における「プロセス論」の二つである。したがって本研究は、①身体性アプローチという大きな柱と、そこからの諸帰結としての②行為の選言説と③プロセス論という二本の小さな柱から成る。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に研究成果として執筆した二本の英語論文に関しては、リジェクトと修正を繰り返し、未だ掲載に至っていないが、投稿を続けている。 また昨年度に新展開のあった、本研究へのより俯瞰的な立場からのアプローチ、すなわち「視点性」と「無視点性」の対立を哲学的対立の基軸に据えるアプローチにおいて、研究が進んだ。本研究の主題は行為、身体、因果などであり、それぞれに対してこの「視点性」と「無視点性」の対立に基づいた見解が存するものの、それらは比較的複雑な主題であるため、まずはより議論の構造が見て取りやすい、空間と時間という主題を取り上げ、それらについて「視点性」と「無視点性」の基礎的な対立構造を取り出すよう努めた。その研究成果は、『思想』2022年8月号(岩波書店)に「空間と時間の哲学:視点論的アプローチから」という題で掲載され、空間と時間に関しては一定の構造を取り出すことができた。そこでは時間に関する「A理論」や時間・空間に関する「関係主義」が「視点性」を重視する立場に、時間に関する「B理論」と時間・空間に関する「実体主義」が「無視点性」を重視する立場に分類された。 また、本年度の後半には空間と時間に加え、可能世界もテーマに含め、より一般的な構造を取り出す論文の執筆に取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
いったん行為、身体、因果といったテーマに関する研究の進みは緩やかなものとなり、そもそもの根本構造である「視点性」と「無視点性」の対立構造の研究に深化したため、研究プロジェクトの進みとしては遅くなったが、この後の成果は大きなものが期待できるはずである。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、空間や時間以外の他の哲学的主題も扱い、「視点性」と「無視点性」の構造としてより一般的なものを取り出せるよう努める。その後で再び行為、身体、因果などのより複雑な主題に戻ってきたい。
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Report
(4 results)
Research Products
(8 results)