Project/Area Number |
19K13197
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Chukyo University (2022-2023) International Research Center for Japanese Studies (2019-2021) |
Principal Investigator |
稲垣 智恵 中京大学, 教養教育研究院, 講師 (50715018)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 流行語 / 言語接触 / 語義変化 / 新興語法 / 近現代中国語 / 欧化文法 / 英語週刊 / 近現代中国語の変遷 / 翻訳 / 直訳 / 意訳 / 近現代 / 中国語 / 日本語 / 言語表現 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,近現代中国語に起こった文法の変化及び変遷を,日本や欧米諸国といった国家及びその言語との対外接触という角度から明らかにすることである。 中国語は本来孤立語とされるが,特に19世紀末から20世紀初頭以降,形態変化を持つ外国語の影響で“性”,“的”などを用いて品詞変化を行うようになった。このような最も根本的な言語特質に関わる変化に関しても一歩踏み込んだ考察を加えたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は近代中国の英語学習雑誌および翻訳小説において,受け身・使役表現がどのように翻訳され,教示されているかについて資料を収集し,また,時間表現がどのように表記されているか,特に副詞による修飾がどのように行われているかについても調査を行った。 また,日中の言語接触という観点から,現代中国語の中の日本語由来の表現,現代日本語の中の中国語由来の表現についても調査を行った。近年の中国語の中には日本語と考えられる新語・流行語・新たな表現が散見される。多くは日本の俗語,特にサブカルチャーにまつわる単語であるが,“宅”“萌”“人気”“達人”のように意味が変わりつつも定着し,すでに辞書に収録された語彙もある 。しかしながら,現代日本語においては,管見の限り「メンツ」「ポコペン」など戦前・戦中の用例や,「ラーメン」「ウーロン茶」などの固有名詞をのぞき,中国語が流行語となるようなことはほとんどなかった。しかし,特に2018-2019年ごろを境にしてこの状況が変わりつつある。「好」「純欲」などの流行とその使用例・背景について比較検討を行った。(「作為第二外外語的漢語教学:関於学習者的動機和現状」海南医学院国際教育学院,国家社科基金冷門絶学研究専項《日本所藏黎族古籍的整理、翻譯與研究》課題組,2023年12月1日)(「中国語由来の流行語「好ハオ」「ハオい」について:その意味の推移と理解について」日本中国語学会東海支部例会,2024年3月30日)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルスの影響および研究代表者の異動など一身上の要因により,研究全体の進度は予定よりも遅れている。しかしながら2023年度は海外の学会(海南医学院国際教育学院 国家社科基金冷門絶学研究専項《日本所藏黎族古籍的整理、翻譯與研究》課題組)や国内の学会(日本中国語学会東海支部例会)において発表を行い,研究成果を公表することができたため,この評価とする。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き,近代中国語の外国語学習雑誌や翻訳小説に加え,近代の教科書についても資料を収集し,調査を行う。また,受け身・使役表現および修飾構造に関して調査を進め,同時に,近年の日中流行語にも調査対象を広げ広く日中の言語接触について調査を行いたい。
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