Project/Area Number |
19K13237
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
酒井 彩 九州大学, 留学生センター, 准教授 (60791431)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 日本語教師 / 日本語教員 / 留学生 / キャリアカウンセラー / キャリアサポート / 就職支援 / 就職活動 / 資質・能力 / 養成・研修 / グローバル人材 |
Outline of Research at the Start |
留学生の受け入れ拡大、グローバル戦略展開の一環として、留学生の卒業後の就職を主とした「出口」支援に注目が集まっている。 しかしながら、留学生、日本語教師双方が理想とする役割を日本語教師が果たし、キャリアサポート行うために、今後日本語教師の能力をどのように開発していくかについては明らかではない。そこで、本研究は日本語教師に必要な能力とそのための教師養成・研修との関連について明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度行ったパイロット調査を踏まえ、留学生に対する就職支援の実態及びそれに対する自らの資質・能力に関する認識を明らかにすることを目的に、大学勤務の<研究1>日本語教師101名と<研究2>キャリアカウンセラー(CC)87名を対象に質問紙調査を行った。
<研究1>まず、因子分析を行い、就職支援に関しては「探求型支援」「実践型支援」「道具型支援」「経験活用・提案型支援」、必要な資質・能力に関しては「異文化理解・受容力」「実践的な就職支援・事務能力」「多様な経験・語学力」「ICT能力」「世界情勢への関心」を抽出した。次に,重回帰分析を行い、主な結果として「実践的な就職支援・事務能力」がいずれの就職支援へも正の影響を及ぼしていることから就職支援をする上で欠かせないことが明らかになった。また、「ICT能力」から「探求型支援」へ、「異文化理解・受容力」から「経験活用・提案型支援」への負の影響があり,就職支援において必要ではないと認識していることがわかった。
<研究2>まず、因子分析を行い、就職支援に関しては「探求型支援」「実践型支援」「経験活用・教示型支援」「情報型支援」、必要な資質・能力に関しては「実践的な就職支援力」「多様な経験・語学力」「社会人としての実務力」「異文化理解力」を抽出した。次に、重回帰分析を行い、「探求型支援」と「実践型支援」と「情報型支援」にいずれも「実践的な就職支援力」と「異文化理解力」が正の影響を及ぼしていた。「経験活用・提案型支援」に「多様な経験・語学力」と「異文化理解力」が正の影響を及ぼしていた。このことから、就職支援の基本でもある「実践的な就職支援力」が留学生を支援する上でも欠かせないこと、CCとは異なる文化に属する留学生を支援する上で「異文化理解力」「多様な経験・語学力」という異文化間支援特有の資質・能力も必要だと認識していることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
①質問紙を作成し、調査を実施した。 ②学会誌に論文2本を投稿し、現在審査結果待ちである。 以上の理由から、順調に進展していると言える。 しかしながら、コロナウィルス蔓延の影響で当初予定していた学会発表は行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は下記の通り、進める予定である。 ①調査で得たデータのうち、分析をしていないデータの分析を行う。 ②上記の結果を学会で発表または学会誌に投稿する。
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