Project/Area Number |
19K13253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Nagasaki University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
中村 稔行 長崎外国語大学, 外国語学部, 特別任用講師 (80817396)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 言語学習動機づけ / 日本語学習 / 未来の自己像 / 日本語学習動機づけ / 外国人留学生 |
Outline of Research at the Start |
学習動機づけは言語学習の成否を決定する主要因の一つであると考えられている。最近の第二言語学習動機づけ研究においては、目標言語の学習動機づけを理解するためには、目標言語以外の言語が及ぼす影響を考慮すべきであるということが指摘されているが、日本語学習動機づけ研究において日本語とそれ以外の言語との関連性を調べた研究はほとんど見当たらない。そこで本研究では、外国人留学生の母語や彼らが話す日本語以外の言語が、どのように彼らの日本語学習動機づけに影響するのかを明らかにする。これによって、さまざまな言語文化的背景をもって来日する外国人留学生への日本語教育のあり方にも示唆を与えることが期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国人留学生の母語や彼らが話す(または学ぶ)日本語以外の言語が、どのように彼らの日本語学習動機づけに影響するのかを明らかにすることを目的とする。 初年度(平成31年度)の4月と8月に長崎外国語大学で学ぶ10人の留学生に2回にわたりインタビュー調査を行い、翌年1月にはこのうちの2名に対して3回目のインタビューを行った。英語圏(アメリカ)の6人を第1グループ、非英語圏(韓国、台湾)の4人を第2グループと分類してインタビューデータを分析した。 1回目のインタビューデータの分析から明らかになったことは、まずどちらのグループもある特定の日本文化(アニメ、武士道、芸術など)に対する興味が学習開始の原動力となっていたということである。第2グループの場合、学習者の日本文化に対する興味からバイリンガルとしてのキャリアゴール(アニメ関連の仕事など)を持つようになった。そしてそのゴールにおいては日本語が中心的な役割を果たしている傾向が見られた。一方、第1グループの場合、学習者の日本文化に対する興味は将来の仕事にはあまり関連がなかった。そして彼らの将来のバイリンガルとしてのキャリアゴール(例えば英語教師など)においては、母語である英語が中心的役割を果たす傾向が見られた。 このような分析の結果をもとに論文の執筆を進めてきた。まだ研究雑誌への論文投稿には至っていないが、令和2年6月にカナダで開かれる国際学会(Psychology of Language Leaerning)において研究成果を発表する予定である。 研究再開後は、第2回、第3回のインタビューデータをもとに、さらなる研究成果を公表していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)