語学学習・ジェンダー・言語イデオロギー―フィリピン系スカイプ英会話をめぐって―
Project/Area Number |
19K13287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
田嶋 美砂子 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 准教授 (10837553)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 語学学習 / ジェンダー / 言語イデオロギー / フィリピン / オンライン英会話 / ネイティブネス / フィリピン系スカイプ英会話 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近年日本で人気を博しているフィリピン系スカイプ英会話に焦点をあて、語学学習・ジェンダー・言語イデオロギーの関係性について探究することを目的とする。特に、日本人男性英語学習者に着目し、彼らの語りを通じて、フィリピン人女性英会話講師がジェンダー化されていく様子を調査する。また、この現象を学術的に分析し、議論するための新しい理論的枠組を構築することも目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトの目的は,オンライン英会話に焦点をあて,語学学習・ジェンダー・言語イデオロギーの関係性について探究することである。具体的には,オンライン英会話を受講する日本人男性英語学習者に着目し,彼らの語りを通じて,フィリピン人女性英会話講師がジェンダー化されていく様子を調査している。また,オンライン英会話の興隆という文脈の中で,「ネイティブ・スピーカー信仰」にも再び注目し,「ネイティブネス=権力性」「ノン・ネイティブネス=非権力性」という従来の固定的な見解をよりクリティカルな視点から考察することも目的としている。その際には,単に英語教育の分野だけに焦点をあてるのではなく,日本とフィリピンをとり巻く政治的・経済的・歴史的・社会的・文化的諸問題にも注視することで,包括的な分析・議論ができるよう,試みている。 2022年度の研究計画は,以下の通りであった。 ①当該分野にまつわる国内外の学術論文に触れ,先行研究により深く精通する。また,学会での発表及び意見交換を通じて,情報収集を図る。 ②収集したデータを用いて,学術論文を執筆し,国際ジャーナルに投稿する。 ③データをさらに収集し,論文化を目指す。 ②に関しては,ほぼ計画通り,実行した。具体的には,国際ジャーナル論文の単独執筆(現在,査読中)及び共同執筆(現在,査読結果をもとに修正中)という形で,研究結果を社会に還元できるよう,努めた。また,章の分担執筆者として関与した書籍がPalgrave Macmillan社から2023年2月に出版された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」に記載した①の中でも,学会参加に関しては,国内学会のみであったことから,「(3)やや遅れている」と判断した。また,③のデータ収集に関しても,オンライン・データ,オフライン・データともに,着手できていない箇所があるので,「(3)やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
発表が2本採択され,9月にオーストラリアで開催される国際学会に参加するので,「研究実績の概要」に記載した①に関しては,達成する見込みである。学会発表時は,聴衆からの有益なフィードバックを得られるよう,努め,2023年度内に論文化していくことも視野に入れる。また,③に関しても,コロナ禍で実施が困難であったインタビュー調査を遂行し,そのデータをもとに新たな論文執筆へとつなげていく予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(13 results)