第二言語としての日本語のリズム習得を目的としたHVPTに関する基礎研究
Project/Area Number |
19K13298
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) (2021-2022) Hiroshima University (2020) Mejiro University (2019) |
Principal Investigator |
高橋 恵利子 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 教授 (30710868)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 日本語学習者 / 日本語の促音 / タスク / 研究動向 / HVPT / 日本語教育 / 発音 / 促音 / 日本語 / 特殊拍 / 第二言語習得 / 音声 / 知覚訓練 |
Outline of Research at the Start |
通常,音声の聞き取り練習には,1名または男女各1名の母語話者(声優やアナウンサー)によって読み上げられた音声が用いられるが,本研究で扱おうとするHVPTは,複数の母語話者による(多様性のある)音声を用いた知覚トレーニングで,様々な言語で訓練効果が報告されつつある。 日本語の特殊拍(促音「っ」,撥音「ん」,長音「―」)は,上級日本語学習者にとっても困難で,日常のコミュニケーションに支障を来す一因ともなっている。そこで本研究では,第二言語として日本語を学ぶ学習者にとって特に習得が難しいとされる特殊拍を対象に,HVPTの有効性を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本語を学習する留学生に対する発音トレーニング(HVPT)の効果を検証することを目的としている。HVPT(High Variation Phonetic Training)とは、多様な音声で提示されるターゲット語を繰り返し弁別判断することを通じて、判断基準を獲得すること、ひいては、知覚だけでなく生成にも基準が反映されることが期待される訓練方法である。主に欧米での成果が報告されているが日本では見かけない。 学習者を調査対象とするため、学内の倫理審査をうけ承認を得た。審査内容は、授業を受講している留学生の日本語の促音の知覚と生成を調査することを目的にするものである。承認を得たのち、授業時間内に日本語の促音に関するタスクを実施しデータを得たが、学生が十分な数ではないため論文にするにはデータが不足している。継続してデータを収集する必要がある。タスクとは別途、の文献収集にあたっている。本研究で対象とする言語リズムやプロソディを扱った研究は今のところまだ見当たらない。 HVPTを扱った論文ではないが、外国人の日本語促音の習得に関する研究論文に、単語単位ではなく文単位で扱う方が習得に有効であるとする論文があった。通常、HVPTにおける刺激音声は、単語単位をベースとして知覚トレーニングを行うものであり、本研究もこれまで、単語単位での実験および試験プランを想定していたが、文単位で実施する方向でも検討する必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
発音トレーニングのプラットフォームとして学内のLMSを使用することを検討していたが、対象とする留学生にはアクセスしにくいことと、音声資料がスムーズに作動しないことがあることがわかり、現在他の方法を模索している。
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Strategy for Future Research Activity |
データ収集にはさらに時間がかかることが予想されるが、ひとまずは展望論文などで最新の研究論文をまとめ、方向性を確認することから始めたい。トレーニングソフトを業者に委託することも考えているが、学内からアクセスできるかどうか不明である。
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Report
(4 results)
Research Products
(7 results)