「前競争的協働」時代の国際水産認証制度とエコラベルの役割変化に関する研究
Project/Area Number |
19K13443
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 04020:Human geography-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
大元 鈴子 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (70715036)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | フカヒレ / MSC認証 / 気仙沼 / 水産物流通 / 水産認証制度 / エコラベル / 持続可能性 / 流通 / 食の主権 / 持続可能認証制度 / 前競争的協働 / ローカル認証 / 水産物の多様化 / 生活協同組合 / 国際水産認証制度 |
Outline of Research at the Start |
水産物の持続可能性のための認証制度とエコラベル制度が導入された20年前は、持続可能な漁業とそうでない漁業を認証とエコラベルの仕組みを活用して、区別することが目的であった。しかし現在では、認証制度は「他社との差別化」を目的としたものから、協働のためのツールへと変化しつつある。それは、国際的にビジネスを展開する企業や団体が共同で、乱立する認証制度の質を審査する団体を設立する動きであったり、同じ魚種を養殖する水産養殖会社が、国をまたぐ協力により国際認証の取得を目指す動きなどである。この研究では、大多数が認証を取得すると認証の存在価値はどうなるのかや、より地域レベルでの取組との協働の可能性を探る。
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Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の影響がなければ、昨年度は本来最終年度であったため、研究成果の執筆・発表と並行して、調査も継続しておこなった。調査としては、国内と米国におけるコロナ後の水産物流通の変化について、現地インタビューならびに会合への参加を通じて情報を収集した。成果発表としては、学会発表ならびに査読付き論文投稿を行った。学会発表として、環境社会学会第66回大会 シンポジウム「「ソーシャル・イノベーションの時代」の環境社会学―環境問題の創造的解決とは何か?」において、大元鈴子 「水産物のエコラベルから振り返る資源管理認証におけるイノベーション」を発表し、認証制度の時代別シンポについての議論に貢献した。こちらについては現在論文執筆を進めている。 投稿論文として、Omoto, Reiko(2022). Mobilising international resource management certification schemes: Re-configuration of the global shark fin supply network by producers. GEO: Geography and Environment. 10(1). pp.1-19. https://rgs-ibg.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/geo2.117 をオープンアクセス論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナの影響で遅れていた現地調査についても、昨年度は後半から比較的順調に進めることができた。また、年度前半は研究成果の発表準備に充てることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度においては、さらにもう1本の英文論文と日本語論文1本の合計2本の執筆を進めている。また、調査については気候変動やカーボンオフセットなども含めた水産物のあらたな認証の動きならびに海藻養殖について国内・米国で進めていく計画を立てている。
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Report
(4 results)
Research Products
(3 results)