損失回避的選好をもつ消費者に対する企業の戦略的行動の分析
Project/Area Number |
19K13703
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
広瀬 浩介 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (00822008)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 不完全競争 / 産業組織論 / 反競争規制 / 損失回避 / 独占企業 / 製品差別化 / 産業組織 / 競争政策 / 行動経済学 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、損失回避的な消費者を明示的に扱い、製品戦略を含めた企業の戦略的行動(特に、製品戦略)を明らかにすることである。さらに、標準的な選好をもつ消費者を仮定した場合と比べ企業間の競争は阻害されるのか、損失回避バイアスをもつ消費者は企業から搾取され得るのか、といった競争政策や消費者保護政策につながる政策的含意を得ることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
3件のプロジェクトを報告する。 22年度に公開した"Green transformation in oligopoly markets under common ownership"が国際学術誌のEnergy Economicsへ採択された。消費者自身がbenefitを認識しづらい一方で、市場での株主からは取り組みを評価される再エネ燃料を企業が採用するのか分析を行った。Common ownershipの程度の上昇は不完全競争市場における反競争効果を増価させる負の側面があるが、再エネ投資のように費用に関わる投資の促進をもたらす正の側面が一定の条件下で存在することが分かった。 また、関連研究として財消費の軽減に関する投資が増えると逆に全体の財消費が増え負の外部性が技術改善の投資で増える``Jevons Paradox"を不完全競争のモデルで描写し``Optimal Energy-Saving Investments and Jevons Paradox in Oligopoly Markets"として新たに書き上げた。本論文はワーキングペーパーとして公開する直前の段階で、国際学術誌へ投稿を開始し来年度採択されることを目指す。 最後に、プラットフォーム市場において商品価格と送料を組み合わせた差別価格(discriminatory pricing)に関する新たなプロジェクトを現在進行しており、ワーキングペーパーとして公開を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1件の国際査読への採択。新たに1件のワーキングペーパーの完成を目指しているプロジェクトの進展を考え、おおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き各トピックについて研究を進め、論文の改訂・投稿を進める。特に新しい研究については年度内のワーキングペーパーの完成を目指し、またセミナーや国際学会での報告を通じて改善を図り、国際査読雑誌への投稿を目指す。
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Report
(5 results)
Research Products
(9 results)