受益者に対するアカウンタビリティ向上を目的とした受益者参加型プログラム評価の研究
Project/Area Number |
19K13774
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉岡 貴之 岡山大学, グローバル人材育成院, 准教授 (10790686)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2019: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 受益者 / 参加 / NPO / 評価 / ケースマネジャー / 社会サービス / コーディネーター / プログラム評価 / 参加型評価 / 非営利組織 / アカウンタビリティ |
Outline of Research at the Start |
非営利組織(NPO)には、資金提供者や政府に対してだけではなく受益者に対するアカウンタビリティも求められているが、十分果たされているとは言えず研究も十分されているとは言えない。 これに対し、受益者に対するNPOのアカウンタビリティを向上させるためには、プログラム評価と受益者の参加が重要であるという指摘がある。そこで本研究では、プログラム評価とコ・プロダクションの先行研究に基づいて受益者参加型プログラム評価モデルを構築し、インタビュー調査とアンケート調査を通じて当該モデルを精緻化し検証する。当該モデルの構築を通じて、受益者に対するNPOのアカウンタビリティ向上に貢献することを目指している。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度はアメリカのNPOに予備的なWEB及び郵送アンケート調査を行い、さらにアンケートに回答していただいた団体にインタビュー調査を行う予定であったが、新型コロナウイルスの世界的な蔓延のために渡米できなかったこと、また相手方団体がコロナ禍で事業継続に苦しんでいる中でアンケート調査やインタビューを依頼して負担を掛けることは不適切であると思われるので、予定していた規模での研究計画の実施を断念せざる終えなかった。 その代わり、2019年度にインタビュー調査を行った際に複数のNPOが導入していた Person-centered Approach をより詳細に調査・分析するため、予備調査として当該NPOに再度インタビュー調査をオンラインで行った。これらの研究結果については、2021年11月にオンライン上で行われた米国NPO学会(Association for Research on Nonprofit Organizations and Voluntary Action)で研究発表を行った。 Person-centered Approach では受益者とその家族の要望を実現するために、サービス提供団体とは独立したケースマネジャーの役割が非常に重要であることが確認された。ケースマネジャーは受益者とその家族とともに協力し受益者にとって適切なアウトカムを設定することを助け、どのサービス提供団体のサービスがそのアウトカムを実現するために有効なのかを決定することを手伝い、サービスの有効性を評価することを支援するという役割を担っていた。サービス提供団体と受益者の二者間では力関係に差があるため、サービス提供団体とは独立したケースマネジャーが介入することによって、Person-centered Approach の実現性を高めようとしていることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの世界的な蔓延のために渡米できなくなったこと、また相手方団体がコロナ禍で事業継続に苦しんでいる中でアンケート調査やインタビューを依頼して負担を掛けることは不適切であると思われるので、予定していた規模での研究計画の実施を断念せざる終えなかった。 その代わり、小規模のインタビュー調査をオンラインで行うとともに、今後行う予定のアンケート調査とインタビュー調査の準備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
補助事業期間の延長を承認していただいたので、2022年度後半に渡米をしてインタビュー調査を行うとともに、WEB及び郵送アンケート調査を行う予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)