Project/Area Number |
19K13790
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
黒澤 壮史 日本大学, 商学部, 准教授 (10548845)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 社内起業家 / イントラプレナー / イントレプレナー / イシューセリング / ポリティカルスキル / プロアクティブ行動 / コーポレートアントレプレナー / コーポレート・アントレプレナー / 権力 / 組織ポリティクス / インラプレナー / 組織変革 / 戦略形成 / 事業開発 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題は社内起業家の行動パターンに焦点を当てる研究となる。この研究の独自性は、社内起業家が周囲から支援を獲得するまでのコミュニケーション戦略と、自ら新しい事業を展開していこうとする能動的行動がどのような条件で生じてくるのか、を明らかにしようとしている点にある。 また、社内起業家のように組織の壁という困難な場面を打開して新たな事業を展開しようとするような主体的行動について、メンバーのパーソナリティ(性格特性)などの内的要因や周囲との関係性(権力関係など)も分析において考慮する。この視点を取り込むことで、社内起業家という役割を担う人材に関してより精緻な知見が得られることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は新型コロナのパンデミックの影響で幾度となく研究遂行が遅れてきたが、ここまでに文献調査、インタビュー調査、アンケートに基づく定量的調査を行ってきた。これらは少しずつ学会報告や講演会の形で社会的に発信を始めた段階であるが、現状について整理をしておきたい。 文献調査については、社内起業家の先行研究についてCorporate Entrepreneur、Intrapreneur、Intrepreneur、など用語が分散してしまっているため、これらのキーワードを包括的にレビューしてきた。社内起業家の研究は応用研究であるため、様々な角度から研究がなされているが、社内起業家の戦術的側面に関心を寄せる研究や社内起業家行動自体の生成要因に関する研究など、各々の問題意識に基づいて様々な概念と関連づけられながら研究が行われてきていることが明らかになった。 インタビュー調査については2021年の一橋ビジネスレビューのケースや2023年の日本経営学会での学会発表に関連した研究につながっている。社内起業家へのインタビューだけでなく、新規事業開発部門や本社の間接部門など様々な対象へのインタビューを通じて社内起業家自身の行動だけでなく周辺環境に関する知見も高めることができたと考えている。 定量的調査については、webを通じたアンケートを行い、分析を行っている最中であるが、収集したデータの一部は2023年の日本経営学会での発表に用いられている。新規事業を担当している社内起業家を対象にアンケートを行い、収集したデータを多変量解析を通じて社内起業家意欲に影響を与える変数間の因果関係を説明するものであった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究の初年度に新型コロナのパンデミックの影響を受けて、文献調査以外の調査が滞ったことが影響している。社会的な変化の中で研究協力者の状況の変化などの影響を受けて、再度調査対象や研究協力者の関係性の構築などを行ってきたため、研究が遅延した。
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Strategy for Future Research Activity |
先述の理由により研究自体は大幅に遅延したが、その分だけ理論研究の時間を取れたため、特に定量調査について仮説因果モデルの充実などが当初よりも図られている。そのため、定量的調査も調査対象のスクリーニングなどを厳密に行うことで、社内起業家の担当している新規事業のフェーズとの対応関係などを調査していくことを想定している。 また、定量的調査を行うにあたり、当初の計画時に想定したよりも利便性の高い調査会社のサービスなども増えてきたため、そうした業者のサービスを利用しながらより質の高い調査サンプルを収集していくことを考えている。
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