Project/Area Number |
19K13861
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
|
Research Institution | Tokyo Keizai University (2021-2023) Seikei University (2019-2020) |
Principal Investigator |
井上 慶太 東京経済大学, 経営学部, 准教授 (70825158)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 組織間管理会計 / マネジメント・コントロール / サプライヤー関係 / 協働 / 境界連結者 / グローバル化 / 学習 / 顧客価値 / バイヤー・サプライヤー関係 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,グローバル化が進むサプライヤー関係に適したマネジメント・コントロールがどのように行われているのかを明らかにする。そのために,自社とサプライヤーとの調整役となる境界連結者の行動の特徴,および境界連結者に対するコントロールのプロセスについて検討する。具体的には,旅行会社における販売・仕入担当者の行動やサプライヤーとの関係に着目したインタビュー調査によって,コントロールのプロセスを明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,グローバル化が進むサプライヤー関係に対応するため実践されるマネジメント・コントロールを明らかにすることである。管理会計の研究では,サプライヤーとの取引経験に裏づけられた信頼に基づきマネジメント・コントロールを実践することでバイヤーにとってコスト競争力上高い効果があると考えられてきた。 一方,事業のグローバル化が進む企業にとって,従来のように長期的関係を前提とすることは難しくなっており,絶えず変化する環境への柔軟な対応が求められている。しかし,グローバル環境に適した組織間コントロールがどのようなプロセスで行われているのかは,その重要性にもかからずこれまで十分議論されてこなかった。本研究は,サプライヤーとの調整を担うキーパーソンである境界連結者の行動に着目し,グローバル化が進むなかで,サプライヤー関係に対するコントロールがどのように実践されているのかを明らかにすることを目的としている。そのために,文献研究や企業への調査などによる探索的研究を実施する。 本年度は,前年度の研究内容を補強,発展させるために追加のデータ収集・分析を行った。調査では,境界連結者の行動に関連する特性(専門的スキルの有無,管理スタイルなど)が,コントロールの設計や利用とどのように関係するかを考察した。これらの調査の成果に関して,学会・研究会での研究発表を実施した。発表やその後行われた参加者との討論の内容を踏まえて論文を作成し,学術雑誌で公表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は,前年度までの研究で不足していた論点として境界連結者の行動特性などに関するフォローアップを含めて調査を行った。その分,当初の計画に沿って実施できていない部分が生じた。 ただし,これらの変更は,研究をより良く遂行するために行われたものである。実際に,研究の枠組みを順調に改善できており,また現状で対応可能な方法を探りながら柔軟に調査を進められている。このため,研究全体では進捗状況に大きな問題はないと考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後,次の二つの活動を予定している。第一に,研究成果の一部に関して学会・研究会で発表することである。論文の準備を継続して進め,学会年次大会等で報告を考えている。研究発表で得られたコメントを踏まえてさらに論文を改善していき,学術雑誌での公表を目指す。第二に,データを補強するための調査を実施する。なお,当初の予定通りに調査が進まなくなる可能性にも注意して,適宜,進捗状況を見直す時間をとりつつ,調査を行う。
|