Project/Area Number |
19K13969
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
Principal Investigator |
石原 まほろ 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (50813002)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 就労支援従事者 / スーパービジョン / 熟達 / 資質 / 職業リハビリテ―ション / スーパーバイザー |
Outline of Research at the Start |
職業リハビリテーション分野において、高い専門性を有する支援者を育成するためには、職場内におけるスーパービジョンが不可欠であり、スーパービジョンを実施できるスーパーバイザーの育成が必要である。本研究では、職業リハビリテーション分野のスーパーバイザーを育成するための基礎資料の収集を目指す。具体的には、スーパーバイザーとしての熟達過程に関する探索的な検討、スーパーバイザーに求められる資質の明確化、全国の職業リハビリテーション機関で働くスーパーバイザーの資質の習得状況の把握やスーパーバイザーとしての熟達を促進する要因の解明を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我が国の職場内スーパービジョンに着目し、スーパーバイザーに求められる知識、スキル、態度の具体的内容やスーパーバイザーとしての熟達過程及び熟達を促進する要因を明らかにすることを目的とした。 初年度は、職場内スーパービジョンを担う経験豊富なスーパーバイザーを対象とし、スーパービジョンの実践内容やスーパーバイザーとしての熟達プロセス及びその促進要因を明らかにすることを目的とした。スーパービジョンの経験が豊富な支援者12名を対象にインタビューを行い、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた分析を行った。その結果、スーパービジョンは、「スーパービジョンの拠り所」に基づき「専門職としての涵養」や「管理的な指導」を主な内容として実施されていた。スーパーバイザーの熟達過程は、「スーパーバイジーと共に悩む同士」から「スーパーバイジーへの期待と困惑」を経て「アイデンティティの確立」に至る過程を辿り、熟達には「内省」や「支援者としての熟達」が影響していた。 令和2年度は、我が国の障害者の就労支援分野の職場内スーパーバイザーに求められる重要な資質を明らかにすることを目的に、障害者職業カウンセラー及び障害者の就労支援経験のある研究者13名を対象に3段階のデルファイ法を実施した。第1段階で得た、就労支援分野の職場内スーパーバイザーに求められる資質に関する157項目の自由記述を基に、2段階及び3段階の検討を経て項目の重要度について検証した結果、知識、スキル、態度に関する5領域63項目の重要度が高いと判断された。障害者の就労支援分野の職場内スーパーバイザーには、就労支援で求められる実践的な知識やスキル、スーパーバイジーを受容し気づきを促すスキルなどのスーパービジョンの支持的機能や教育的機能に関する資質の他、スーパーバイジーの主体性を促す態度が重要と認識されていることが示された。
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