Project/Area Number |
19K13972
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
菊永 淳 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50634862)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | ろう者・難聴者 / 医療従事者 / コミュニケーション / 困難さ / 入院経験 / 教育プログラム開発 / ろう者 / ナラティヴ分析 / コミュニケーション支援 / 異言語脱出ゲーム |
Outline of Research at the Start |
本研究は、以下の【1】~【3】の研究課題を4年間で達成することを目的とする。 【1】医療機関に入院した経験を持つ「ろう者」を対象としたインタビュー調査から、「医療従事者とのコミュニケーションにおいて経験した困難さと、助けとなったコミュニケーション支援」を当事者視点から明らかにする。 【2】上記【1】の研究結果を基に「異言語脱出ゲーム」を用いた医療従事者とろう者・難聴者を繋ぐコミュニケーション教育プログラムを開発する。 【3】上記【2】を基に、医療従事者とろう者・難聴者を対象にしたワークショップを開催する。ワークショップ受講者の評価から、ワークショップとコミュニケーション教育プログラムを改良していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、【1】医療機関に入院した経験を持つ「ろう者」を対象としたインタビュー調査から、「医療従事者とのコミュニケーションにおいて経験した困難さと、助けとなったコミュニケーション支援」を当事者視点から明らかにする。【2】上記の【1】の研究結果を基にして、「異言語脱出ゲーム」を用いた「医療従事者とろう者・難聴者を繋ぐコミュニケーション教育プログラム」を開発することを目的として実施している。 研究計画として、【1】のインタビュー調査が2020~2021年までのCOVID-19の蔓延のため、対面でのインタビュー実施ができず、大幅な研究計画の見直しが必要となった。その後、2022年度までにオンラインインタビュー調査を実施し、同時並行で医療従事者とろう者・難聴者を繋ぐコミュニケーションプログラムのプロトタイプ版を作成してきた。 2023年度は、【1】の2022年度までのインタビュー調査のデータを基にして、質的統合法(KJ法)による分析を実施終了した。特に、がんに罹患して、医療機関に入院したろう者複数名のインタビューデータを分析することが出来た。 【2】では、【1】の分析データを基にして、医療従事者とろう者・難聴者を繋ぐコミュニケーションプログラムのプロトタイプ版を作成し、改良した。2023年にはパイロットテストを兼ねたワークショップを看護系大学生に実施し、教育教材としての利点や改善点を洗い出しを行った。開発した教育プログラムの概要は、関連学会での研究発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響で、研究活動のための県外移動制限や、参加者との対面でのインタビュー実施ができなかったことが要因となり、当初の研究計画の変更を余儀なくされた。そのため、現在は当初の予定から1年ほどの遅れが見られていた。だが、延長申請を行うことで、当初の目標の1つであったプロトタイプ版開発とプレテストの実施まで、達成することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究の最終年度であったが、教育プログラムに関する妥当性の検証を行えていないため、再度、科研費補助事業期間延長承認申請を行った。2024年度は医療従事者へのコミュニケーション教育プログラムの妥当性の検証を実施していく。
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