Project/Area Number |
19K14025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Kanagawa Children's Medical Center (Clinical Research Institute) |
Principal Investigator |
犬尾 千聡 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 部長 (30586780)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 食物アレルギー / 牛乳アレルギー |
Outline of Research at the Start |
<基礎的評価:ペプチドミルク経口免疫療法反応タンパクの探索> 先行研究であるペプチドミルク経口免疫療法を施行した患者血清を用いて、治療の反応の有無によって反応タンパクの相違を同定し、治療前に反応性を評価できるようにする。 <臨床的評価:ペプチドミルク経口免疫療法の改良> 先行研究を改良し、安全性は変えずにペプチドミルク経口免疫療法の治療効果を高める。
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Outline of Annual Research Achievements |
我々研究グループは、牛乳アレルギーのある小児を対象に、部分加水分解したホエイとカゼインの配合を含む粉ミルクのアレルギー性を評価した。具体的には、部分加水分解ホエイ配合粉ミルク(PHWF1)と、カゼインとホエイの両方を含む二種類の部分加水分解配合粉ミルク(PHF1およびPHF2)を使用し、ImmunoCAP阻害試験と好酸球活性化試験(BAT)を施行した。 この研究の背景には、完全な母乳育児が不可能な場合に一般的に用いられる部分加水分解粉ミルク(PHF)の使用がある。特に、初めて牛乳タンパクを摂取する際にアナフィラキシーを含むアレルギー症状を示す小児がいることから、これらの粉ミルクの安全性の評価が重要である。 研究方法としては、牛乳アレルギーのある小児の血液を用いて、各粉ミルクのβ-ラクトグロブリン(β-LG)およびカゼインの残留抗原性をELISAで測定し、免疫学的反応性を評価した。また、液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて分子量プロファイルも分析した。 結果として、PHF1はPHWF1に比べてカゼインの抗原性が高い一方で、β-LGのレベルはほぼ同等であることが明らかになった。PHF2は、カゼインとβ-LGの両方の抗原性がPHWF1よりも低く、ImmunoCAP試験とBATの両方で同様の結果が得られ、アレルギー反応性が低いことが示された。 これらの結果から、PHF1とPHF2はPHWF1と比較して小児における牛乳アレルギーの許容性が同等またはそれ以上であると推測される。特にPHF2は、より低いアレルギー反応性を持ち、牛乳アレルギーのある小児にとってより安全な選択肢となる可能性が高いことが確認された。
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Report
(5 results)
Research Products
(45 results)