韓国高等教育における高齢者教育の実証的研究:ダイバーシティ保障の教育モデル構築
Project/Area Number |
19K14077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
金 明姫 創価大学, 教育学部, 助教 (20824098)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 高等教育 / 高齢者教育 / ダイバーシティ保証の教育 / 世代間統合の学習共同体 / 韓国 / ダイバーシティ保障の教育 |
Outline of Research at the Start |
現在、日本・韓国ともに、学齢期人口の激減によって大学の存続にかかわる資源である学生を獲得することが高等教育の最重要の課題となっている。また、超高齢社会を迎える日韓にとって、大学における高齢者教育を高等教育の政策的課題として捉え、諸政策と事業を推進していくことが喫緊の課題である。 本研究は、高等教育における高齢者への合理的配慮としてのダイバーシティ保障の観点から、高齢者が通常の高等教育を若い在学生と同様に学び、大学の知の環境の変容をももたらす存在として位置づけ、世代間を統合した学びの場としての大学教育モデルの試論を示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高等教育における高齢者教育を、ダイバーシティ(diversity)保障の教育モデルとして構築することを目的とし、韓国の高等教育における高齢者教育について実証的・理論的研究を行った。実証研究では、1975年から高齢者を対象に「社会指導者教育課程」を運営している韓国大邱大学への現地調査を行い、聞き取り調査と関連文献調査を行った。比較・国際研究の視点から、日本の高等教育における高齢者教育の実践事例をも参照し、高齢者が通常の高等教育を若い在学生と同様に学び、世代間を統合した学びの場となっている大学通信教育に焦点を当てて、創価大学の通信教育部を事例とし、スクーリング授業を受講する学生を対象に学習実態調査(アンケート調査、約800名)とインタビュー(約30名)を行った。この調査成果の一部を韓国老年教育学会において研究発表を行った。2020年度からは、韓国の大邱大学、全北大学を中心に、高齢者が参加する授業への観察と高齢者へのインタビュー調査等の実証研究と予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、海外渡航の禁止と現地校の当該講座の一時的閉講等の現状により、韓国における実証研究を断念せざるをえない状況が生じた。理論研究では、英米の大学における高齢者教育モデルを参照しつつ、韓国における高齢者教育理論(教育老年学)について文献研究を行い、研究成果の一部を所属学会で発表を行った。本研究は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、韓国の現地大学における実証研究が実施されなかったため、高等教育における高齢者の学習モデル構築の有効性を解明するためのさらなる実証研究が課題として残された。最終年度は、研究代表者が科研費を受け入れていない機関に転出したため、本研究課題はやむなく廃止となったが、今後も本研究で得られた知見を基にした研究を継続し、その成果を社会に還元していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)