Project/Area Number |
19K14128
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
BURKART K.I. (2024) 大分大学, 教育マネジメント機構, 准教授
Burkart K.I. (2019-2022) 大分大学, 教育マネジメント機構, 准教授 (40758025)
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Project Period (FY) |
2019 – 2023
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | Intercultural Sensitivity / Global Competence / cultural sensitivity / global competence / teacher education / オンラインアンケート / コロナウイルス感染症拡大 / 量的データ収集 / コロナウイルス感染症パンデミック / 紙媒体のアンケート回収 / 異文化感受性 / 異文化適応力要素 / 日米教員養成課程 / グローバル改革 |
Outline of Research at the Start |
日米教員志望者を対象に、異文化適応力を構成する要素(異文化に対する知識、自己覚知力、コミュニケーションスキル)のうちどれが、彼らの異文化感受性の発達に最も強く影響を及ぼすかを混合分析する。重回帰分析からは構成要素の影響力が、半構造化面接からはその深層構造が明確になる。つまり、異文化感受性の発達に最も影響力のある適応力要素を抽出し、その構成成分を分析することで、異文化感受性と異文化適応力に長けた教員の育成のために有効な方策を導き出す。日米比較は、欧米やアジア諸国の教員養成グローバル改革にも一石を投じ、高い異文化感受性および豊かな適応力を備えた教員の育成に世界規模で貢献するものと考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
日米の教育学部に所属する教員志望の大学生を対象として彼らのIntercultural SensitivityとGlobal Competenceにっいて質的・量的比較研究を行うことを目的とし、本研究を実施した。初年度には事前に作成した日本語版のGCISI(質問紙)を用いて、金沢大学と大分大学にて質的データを採取した。ところが、後期が終わるタイミングでコロナウイルス感染症が爆発的に広がり、国外はおろか県外にも行けない状況が続いたため、研究計画を練り直さなければならなくなった。 日本で収集した質的データの結果からは興味深い考察が得られた。日本人の教員志望者のIntercultural Sensitivity及びGlobal Competenceの変域は非常に狭かった。二つの大学別に見ても著しい差異は見られなかった。これをアメリカの教員志望者と比較した場合、日本人教員志望者のIntercultural SensitivityとGlobal Competenceのレベルは低かった。つまり、アメリカの教員志望者より日本人の教員志望者はIntercultural Sensitivityにおいては文化間の差異に疎く、Global Competenceにおいては異文化の環境で理解を示すことになかなか自信を持てないことを示していた。当然のことながら、日米を比較したときに日本では人種、民族、宗教等の社会文化的項目でアメリカのようなDiversityは見受けられない。つまり、アメリカではDiversityは日常において顕著であるが日本ではそうではないため、日本人だけを対象とした量的研究では顕著な違いが現れなかったのも理解できるという結論に至った。 コロナウイルス感染症がある程度落ち着いて、ようやく海外渡航が許されるようになってからアイオワ大学の研究協力者を頼って質的データの採取に赴き、9件のデータを収集した。その分析においても教員志望者のIntercultural Sensitivity及びGlobal Competenceは個人が異文化にふれて、自分自身を振り返る経験が豊冨であればあるほど、文化間の差異に敏感であり、文化的多様性に富んだ環境においても、比較的高いレベルの適応力があることがわかった。
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