Project/Area Number |
19K14246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
石黒 千晶 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (00814336)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 鑑賞 / 表現 / 美術教育 / 触発 / ワークショップ / 創造 / 創造性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は児童の創造的表現を促進する鑑賞教育プログラムを開発することを目的とする。1年目には創造的表現を促す鑑賞教材や鑑賞方法を検討するため、小学1年生から6年生までを対象としたウェブ調査を行う。2年目には1年目の結果を踏まえて、低・高学年児童各々に適した鑑賞教材や鑑賞方法を取り入れた教育実践を行い、その効果を検証する。3年目には1・2年目の知見を踏まえて、小学校の図画工作に適用可能な教育プログラムを開発する。これらの研究結果は学会・論文誌で発表するとともに、現場教員向けにウェブサイト等で公開する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は児童の創造的表現を促進する鑑賞教育プログラムの開発を目的とし、これまで基礎研究として児童の創造的表現を触発する鑑賞教材を明らかにする大規模やウェブ調査を行った。その結果、児童は大人の絵画作品よりも同年代の絵画作品に触発されやすいことが明らかになった(Ishiguro, 2021)。 次に、児童の創造的表現を触発する鑑賞方法を検討し、アートエデュケーターの考案した鑑賞方法の効果を複数の実践研究によって検討した。この鑑賞方法はオンラインワークショップでも使用でき、児童から大人まで幅広い年齢に適用できる方法である。実践研究では主に大人を対象として触発を喚起する効果が示された(石黒・夏川・岡田, 2022)。この実践研究を踏まえて、現在児童を対象にしたオンラインワークショップを継続的に実施している。この成果は学会等で発表する予定である。 上述の研究成果とこれまでの実践研究を踏まえて、鑑賞と表現をつなぐ触発による教育実践について、実践開発や実践評価の指針、実際の実践報告を書籍にまとめた(石黒・横地・岡田, 印刷中)。書籍では、学校などのフォーマルな場面、美術館などのインフォーマルな場面も含めて、鑑賞と表現をつなぐ触発ワークショップの重要性を示し、実際に触発を引き起こす実践報告を数多く掲載した。また、実践報告には実践内容だけでなく、参加者の反応を質的・量的に測定した結果をまとめて、それぞれの実践の特徴を考察した。さらに、実践者に実践開発に関わるコラムを執筆してもらって、触発による教育実践開発がどのように行われるか、その意義についても実践者の実感を広く伝えることを試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度まで、児童向けの鑑賞教材の開発から、表現の触発を促す鑑賞方法の検討、さらにそれらを統合した理論と実践報告のとりまとめに注力してきた。これらは英語論文、実践報告、書籍などの形にまとめることができた。一方で、2020年から2022年までのコロナ禍で、児童を対象にした実践はオンラインで行うことしかできず、多くの児童のデータを集めることは困難であった。現在もオンライン教育実践を継続することで、児童のデータを収集しており、2023年度を含めてデータを蓄積した上で再度教育効果について議論する予定である。また、2023年度は対面でのワークショップ実施が可能になる可能性がある。そのため、対面で多くの児童生徒にワークショップを行う機会を作り、鑑賞と表現をつなぐ教育実践の効果を再検討したい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も本課題を継続して、児童向けの鑑賞と表現のワークショップをオンライン・対面の両方で実施する予定である。そこで蓄積されたデータをもとに、児童や生徒にとっての教育効果をより詳しく検討する。 なお、昨年度から児童向けのオンラインワークショップを行う中で、児童の保護者にもアンケートを実施してきた。そのため、保護者の視点から見た児童向けワークショップの効果にも焦点を当てながら研究成果をまとめる予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(6 results)