Project/Area Number |
19K14302
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Hokusho University |
Principal Investigator |
石塚 誠之 北翔大学, 教育文化学部, 准教授 (90726118)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 学習障害 / 早期支援 / スクリーニング / 算数障害 / 読み障害 / 特別支援教育 / 学習困難 / 漢字 / 算数 / 幼児 / 算数困難 / 読み困難 / 幼児期 |
Outline of Research at the Start |
学習面で著しい困難を示す児童の割合は学齢児の約4.5%に上ると報告されており、特別支援教育の枠組みを超えて学校教育全体の大きな課題となっている。しかし、実際のところ、その指導法については、既に研究における蓄積が進められており、今後の課題として、学校場面において学習障害リスクが疑われた段階で、いかに早期に効果的な支援を行えるかという点が挙げられる。そこで本研究では、幼児・児童の学習障害リスクを早期に評価し、支援につなげる包括的なシステムの開発ならびに、その効果を縦断的に検証することで、学習困難のある児童の早期支援のあり方について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
文部科学省における2012年の調査では、学習障害児のうち、読み困難、算数困難が疑われる児童は、通常学級に在籍する児童の約4.5%程度と報告されていたが、2022年にはそれらの児童が6.5%程度であることが明らかになった。学習面・行動面で困難児童生徒の割合(推測値)は,2012年調査より35%増の8.8%となっており、児童生徒約16人に1人の割合(6.5%)から約12人に1人の割合となったことになる。これらの結果は、特別支援教育の枠組みを超えて学校教育全体の大きな課題となっている。 本研究では、幼児期からその困難さをアセスメントし、支援することでの効果を実際的に検証することを目的としている。これまで、幼児期にスクリーニング調査を行った対象についての縦断的学習データを継続的に収集し、石塚ら(2012)や石塚ら(2013)で用いた早期の算数困難スクリーニング法、読み障害を対象とした小枝ら (2011)・石塚ら(2018)の研究成果について、幼児期に実施可能な学習障害の早期支援プログラムとして活用するための調査を継続している。新型コロナの影響により一部の調査が延期になったが、学習障害が疑われる児童を対象として効果的な支援のあり方、また、得られたデータの分析を進めている。また、幼児教育施設等・小学校において、教師の指導法・支援行動の実態及びその変容、対象幼児・児童の学習時の行動の実態及び変容の詳細を明らかにするため、事例的な検討を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
石塚ら(2012)や石塚ら(2013)で用いた早期の算数困難スクリーニング法、読み障害を対象とした石塚ら(2018)の研究成果をもとにした介入を複数の幼児に適用し、学習の推移について事例的な検討を行なった。また、大規模な調査については、学習状況について縦断的なデータを収集し、データ分析を進めている。対照群のデータを収集し、スクリーニングや学習トレーニングの効果についての検討についてもあわせて進めている。縦断的なデータの詳細について分析を進めており、一部を学会等で報告予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、幼児期に適用できる学習障害の早期スクリーニング法について主に検討してきた。算数・国語は多領域で構成されており、様々な認知能力が寄与するといわれているため、多面的に幼児・児童の学習状況について分析を進めている。今後、調査受け入れ機関の意向等も確認しながら、集団での実施や学校でのフィールドワークの実施も検討している。また、少人数での実施等も可能になるよう、必要な実験機器の整備などについても進めていく。すでに認知発達や学習に関わるアセスメントを実施した対象群については、収集した縦断データについてさらなる分析を進めるとともに、学会発表などを通して、研究成果の報告を行う予定である。
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