視覚障がいのある学生と医療者に配慮された臨床評価支援アプリ(UD-MAP)の開発
Project/Area Number |
19K14312
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
福島 正也 筑波技術大学, 保健科学部, 講師 (30735759)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 視覚障がい / 特別支援教育 / 教育工学 / 支援技術 / 臨床 / 理療 / タブレット / 情報支援技術 / ICT / 情報通信技術 / 医療 / アシスティブ・テクノロジー |
Outline of Research at the Start |
本邦では視覚障がい者の職業教育として、はり師、あん摩マッサージ指圧師、理学療法士等の医療職の養成が行われている。これらの医療職が取り扱う疾患・症状は様々だが、近年は治療効果に対する客観的な評価が求められる。 しかし、視覚障がいのある医療者は、症状や重症度の評価に用いるツール(視覚的アナログスケールや評価票など)の運用に困難がある。 本研究は、視覚障がいに配慮された臨床評価支援アプリケーション(Universal Design Medical Assessment Package; UD-MAP)が、視覚障がいがある医療者の教育・臨床の支援に有用であるという仮説を立て、アプリ開発と実証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究3年目である2021年度は、開発したアプリのCAST-Q(Clinical Assessment Support Tools - Questionnaire version)α版で昨年度に実施した第1回実証調査を踏まえ、β版へのバージョンアップと第2回実証調査を実施した。
第2回実証調査は、2021年9月~10月に、筑波技術大学で鍼灸手技療法の臨床を行っている研修生と学部4年生を対象として実施した。CAST-Q β版をインストールしたタブレット端末(Apple社製iPad)を用い、操作マニュアルを電子媒体で配布した上で、アプリの試用を依頼した。試用後に、無記名式のウェブアンケート(項目は、全盲・弱視・晴眼の別、Apple社製タッチデバイスの利用状況、System Usability Scale[SUS]、評価支援アプリの必要性)への回答を依頼した。 調査の結果、CAST-Q β版のSUSスコアは73.8(66.3-80.6)であった。「評価支援アプリは必要だと感じた。」への回答は、1(まったくそう思わない)~5(まったくそう思う)の5段階評価で、5が9名、4が3名であった。SUSスコア73.8は、形容的評語で「good」(よい)に該当し、パーセンタイルで65-69、評点でB-(平均はC)に該当する。これらのことから、CAST-Q β版は平均よりも高いユーザ満足度が得られており、紙媒体に替わる評価ツールとして有用であることが示唆された。
現在、上記の実証調査を踏まえたCAST-Qのバージョンアップを行い、専用ウェブページを開設した上で、オープンβテストを開始している。また、上記アプリと並行して開発した、ROM測定アプリ(CAST-R)も同様にオープンβテストを開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究3年目である2021年度は、前年度に実施した第1回調査に基づくバージョンアップを行った、β版アプリを用い、第2回調査を行った。さらに、第2回調査を踏まえた再度のバージョンアップの実施、専用ウェブページの開設、オープンβテストを開始した。 上記アプリと並行して開発した、ROM測定アプリ(CAST-R)も同様にオープンβテストを開始した。 また、これらの研究成果の学会発表と論文投稿を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、アプリのデバッグおよび機能拡充により、研究のさらなる進展と展開をめざす。また、アプリの公開、多言語対応、学会発表、論文投稿により、研究成果の還元に積極的に取り組む予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)