アルコール使用障害が併発した心的外傷後ストレス障害に対する認知処理療法の適用
Project/Area Number |
19K14424
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry (2022) Surugadai University (2019-2021) |
Principal Investigator |
高岸 百合子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 客員研究員 (40578564)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 認知処理療法 / 心的外傷後ストレス障害 / アルコール使用障害 / 心理療法 |
Outline of Research at the Start |
アルコール使用障害(AUD)を併発した心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者12例を対象に、PTSDに特化した心理療法である認知処理療法(CPT)を実施し、実施可能性、安全性、有効性を検討する。必要な治療要素の精査を行い治療の手続きを確定したうえで、20歳以上でPTSDとAUDを併発した者を募り、本研究の主旨を説明して協力の同意が得られた者を対象として治療を実施する。治療前(0週)と治療後(15週)のPTSD症状の重症度、AUDの重症度とアルコール摂取量、生活機能等を比較することで、治療の有効性を検討する。併せて、治療中の状態悪化の有無や自殺のリスクも調べて安全性を評価する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,アルコール使用障害(AUD)を併発した心的外傷後ストレス障害(PTSD)患者12例を対象に,PTSDに特化した心理療法である認知処理療法(Cognitive Processing Therapy: CPT)を実施し,実施可能性,安全性,有効性を検討することを目的とする。 今年度は,これまでに整えた治療プロトコル及び研究手順書を用いて,昨年度に開始した臨床試験を継続して実施した(jRCTにて研究計画公開済。jRCT1030210374)。試験では,通常治療に加えてCPTを実施し,単群前後比較のデザインを採っている。治療内容はPTSDのみを介入対象としたオリジナルのCPTプロトコルを踏襲しながら,導入前に,治療への動機づけを高めるとともにAUDの問題への対処を話し合うセッションを設けている。 リクルートが当初計画より遅れている現状から,試験への参加者を募るための広報活動として,国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センターのホームページにて,試験の情報を公開し研究参加者の募集を行なうとともに,近隣の医療・保健・福祉の関係機関に対して研究紹介のパンフレットを配布した。その結果,本年度中の実績として,本試験への参加に対して2名の紹介があり,うち1名が登録となった。昨年度中の登録と合わせて,登録例数は計2例となった(目標例数に対する達成率17%)。 研究成果としては,CPTの日本での実施可能性,受容性,有効性の予備的検討を行った論文が,Journal of traumatic stress誌に掲載された。これにより,西欧文化圏を中心に検証がなされてきたCPTが,本邦でも適用可能なことが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初計画においては昨年度が最終年度であり,臨床試験が終了している予定であったのに対し,未だ登録症例数が2例であり,目標数に達していないことから,進捗は遅れていると判断した。進捗が遅れている要因としては,研究開始以後2年余り,COVID-19の影響により対面での心理療法実施に慎重を期さざるを得ない社会状況下であったこと,対面での介入の代替手段としてのオンライン介入を適用するには本研究の対象者はリスクが高いと考えられたために介入計画の変更が困難であったことが挙げられる。上記,COVID-19の感染拡大に伴い研究計画の変更が余儀なくされるような事態は,研究計画の申請時には想定し得なかった。また,昨年度から臨床試験の開始したが,リクルート状況が芳しくなく,予定症例数を確保するための対策が必要な状態にある。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画ではすでに臨床試験を終え,本研究は終了する予定であったが,予定症例数を確保するため,研究期間を1年延長することとした。また,広報活動は行なっているものの紹介例数が少ない現状に対しては,引き続き効果的な広報策を検討するとともに,研究助成期間終了後も試験が継続できる体制を整えることにより,試験の完遂を目指す。
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Report
(4 results)
Research Products
(6 results)