Project/Area Number |
19K14470
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻田 匡葵 東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (90839036)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 時間再較正 / 同時性判断 / 時間順序判断 / 感覚減衰 / 遠心性コピー / 自己主体感 |
Outline of Research at the Start |
身体運動の実行と感覚信号との間の時間差を人間がどのようなメカニズムで処理しているのかを解明するために,3つの心理学実験を行う。まず,身体運動-感覚間の時間差の処理に能動的身体運動特有の信号である遠心性コピーが関わっているのか検討する。次に,身体運動-感覚間の時間差の処理が異種感覚間の時間差の処理と異なるのか検討する。さらに,身体運動-感覚間の時間差処理に重要な役割を果たす脳領域はどこか検討する。これらの検討を通して,まだ解明されていない能動的な身体運動の関わる時間差処理システムの提案を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度では、計画している実験を実施するための装置を作成した。能動性の有無が身体運動と感覚との間の時間関係の知覚にどのような影響を及ぼすのか検討するために、能動的身体運動と受動的身体運動で比較を行う計画である。具体的には、能動的あるいは受動的身体運動の後に一定の時間差を伴った視覚刺激が呈示される状態に順応し、その後に身体運動と視覚との間の時間順序判断あるいは同時性判断を行わせ、順応の効果を調べるという実験である。このような実験を行うために、能動的にキーを押す条件と自動的に指が動かされるような条件を設ける必要がある。そのため、Arduinoを用いて電子工作を行い、能動的身体運動と受動的身体運動の両方が実施できる装置を自作した。能動的身体運動の条件では、なるべく触覚フィードバックが生じないようなタッチのキーを探し、キー押しによってArduinoに情報が送られるような回路を作成した。受動的身体運動の条件では、ソレノイドを使って、キーが瞬間的に下がるような回路を作成した。ボックスにそれぞれの装置を取り付け、1つのボックスで両方の条件が行えるようにした。さらに、視覚刺激として発光ダイオードの明滅を行う回路を作成し、身体運動と発光ダイオードの明滅の間の時間差を正確に設定できるようにした。次年度では、この装置を用いて実験プログラムを完成させ、実験を実施し、分析を行い、論文等で発表する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
装置作成のために最適な部品を探したり、電子工作に時間がかかってしまったことで、実験の実施までは辿り着けなかった。しかし、装置が完成したので、次年度から問題なく実験を実施できる計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、実験プログラムを作成し、予備実験を行った後、本実験を行う計画である。本実験の実施が完了したら、分析を行い、論文等で発表する予定である。
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