施設容量を考慮した平面最適配置計画に関する数理的研究
Project/Area Number |
19K15175
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
|
Research Institution | Yamagata University (2022) Waseda University (2019-2021) |
Principal Investigator |
宗政 由桐 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (90772690)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | 複合施設 / 高齢者施設 / 児童福祉施設 / 世代間交流 / M-GTA / 子ども施設 / 多世代交流 / ゾーニング / ワークプレイス / 隣接関係 / 室配置 / 内壁長 / グラフ理論 / 混合整数計画問題 / 最適配置 / 整数計画問題 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は,都市・建築空間内における人々やものの移動を利用して,これらの空間を評価し,建築設計に役立てるための数理的基盤を構築することである.人やものの流動は,都市を成立させるための根幹に関わるものであり,人々やものに限らず情報,貨幣,郵便など枚挙に暇がない.他方,都市を静的に捉えると,疑うべくもなく建築物が都市を構成しており,また我々は建築物によって生活が支えられている.そこで本研究では,都市内の流動現象に着目し,数理工学と建築設計を融合することを目指している.
|
Outline of Annual Research Achievements |
施設形態として高齢者施設と児童福祉施設に焦点を当て,両施設の複合化によって生み出された空間における施設職員の意識変容と子どもの行動変化を調査した. 東京都を中心として施設職員へのインタビューを13件行い,また実際に子どもたちが活動している状況を調査することで,世代間交流を実施するまでの計画プロセスをM-GTA分析によって明らかにした.インタビュー自体は事前に準備した5項目からなる質問項目に加え,インタビューの流れを見ながら収集すべきデータにつながる質問を適宜加えた半構造化インタビューである.インタビュー内容はすべて発話データとしてテキストデータに変換し,全発話データを詳細に調べることで,世代間交流を構築する児童福祉施設職員の動機と計画プロセス図を作成した. 分析結果からは,世代間交流を実施するためには,施設のみならず交流実施を支える環境整備が必要であることが明らかとなり,地方自治体や町内会といった施設周辺との連携による人的ネットワークを構築することが,世代間交流を実施する上で最重要課題であることが明らかとなった.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,昨年度から継続している研究計画に沿って調査を行い,仮説モデルとの相違点や,現在多くの施設で課題となっている問題点を明らかにした.また,施設職員が無意識的に行っている行動をM-GTAを用いることで明らかにした. 上記の成果は,日本建築学会(大会)における発表のほか,他学会においても発表を行っている.以上の研究推進は,年度当初に想定した研究計画に沿って順調に進展していると考えられる.
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2023年度は,施設職員の動機からさらに踏み込んだ,意識変容に焦点を当て,さらなるインタビュー調査と実地調査を行う予定である.複合化によるメリットのみに焦点を当てた研究が多い中で,デメリットに着目し,改善点を導出することで今後の幼老複合施設への新しい知見を提供する予定である.
|
Report
(4 results)
Research Products
(18 results)