Project/Area Number |
19K15231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 24020:Marine engineering-related
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Research Institution | National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology |
Principal Investigator |
丹羽 康之 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, 海上技術安全研究所, 研究員 (50344239)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 船舶 / レーダー / AIS / スマートフォン / 位置情報 / .船舶 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,小型船に搭載したAIS(船舶自動識別装置)による位置情報,レーダー捕捉による小型船の位置情報,小型船に搭載したスマートフォンの位置情報を集約・統合し,同一船か否かの判断を行う方法を検討する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,小型船に搭載したAIS(船舶自動識別装置)による位置情報,レーダー捕捉による小型船の位置情報,小型船に搭載したスマートフォンの位置情報を集約・統合し,同一船か否かの判断を行う方法を検討する. 令和5年度の研究においては,前年度までに構築した以下のデータ記録環境を利用して,AISデータとレーダー捕捉データ等を蓄積し,それぞれの位置偏差がどの程度かの分析を行うこととしていた.データ記録の1局目として,瀬戸内海の山口県と愛媛県間を運航する実運航フェリーでのAISデータとレーダー捕捉データを記録する.データ記録の2局目として,大島商船高等専門学校の屋上に設置してあるレーダーとAIS受信機を利用し記録する.その他として,AISを搭載した小型船で,スマートフォンの位置情報を記録する. データ記録の1局目である実運航フェリーに乗船したデータ記録については,実際に過去に記録したデータを用いて,本船からの被捕捉船までの距離の変化,本船から被捕捉船の方位の変化,被捕捉船の進路の変化,被捕捉船の速力の変化をレーダー捕捉情報とAIS捕捉情報それぞれについて求め,差を解析した.解析の結果の一例では,距離差は200m以内,方位差は5°以内,進路差は20°以内,速力差は3km/h以内であった。このうち進路差が大きくなったのは,本船または被捕捉船が変針を行っている場合であり,レーダー捕捉の場合,カルマンフィルターの利用により,実際の変化よりも時間遅れが現れるためと推測している. なお,AISを搭載した小型船でのスマートフォンの位置情報の記録も行う実験は行うことができず,解析に必要な十分なデータを得ることができなかった. 以上の通り,今年度は,上記の1番目の実運航フェリーでの記録・解析は行ったものの十分ではなく,初期の目標を達成できていないため,研究期間の再延長申請を行うこととした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験データ記録環境として,実運航フェリーと陸上局の2局により,レーダー捕捉データとAISデータを記録する体制を構築済みで記録を進めている.また,スマートフォンの位置情報を記録するソフトウェアの動作確認を行うことができており,基本データを記録できる体制は整っている.一方,今年度も前年度に引き続き,新型コロナウイルスは収まりつつあるものの,実運航フェリーに乗船してのデータ記録は,データ量が不十分である.また小型船でのスマートフォンの位置情報の記録の実験は行っていない. そのため,本研究の再延長申請を行うこととした.
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Strategy for Future Research Activity |
基本データとして,レーダー捕捉データとAISデータ,ならびに,スマートフォンによる位置データ等を記録するシステムが構築されているので,実船実験等により,データの蓄積を行い,同一船舶である場合のそれぞれの位置,速力,進路等の偏差がどの程度であるか分析を行う.また、令和6年度は成果を国際会議での発表を計画している.
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