Project/Area Number |
19K16435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47060:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science (2022) Hoshi University (2019-2021) |
Principal Investigator |
鈴木 賢一 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40775508)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害薬 / CYP3A / IL-6 / 薬物間相互作用 / 副作用 / ICI / インターロイキン-6 / 薬剤性肺障害 / EGFR-TKI / 抗がん薬 |
Outline of Research at the Start |
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の後治療で投与された抗がん薬は、その効果や副作用が増強することが示唆されている。またICI治療後の後治療で用いたオシメルチニブ投与中に重篤な薬剤性肺障害が発現し、PMDAより注意喚起がされている。本研究ではICI単独、または抗がん薬との併用療法を対象とし、治療前および治療後のIL-6およびCYP3A活性(4β-HC)を測定し、治療前との比較を行うことでICIの影響を検証する。CYP3Aは多くの抗がん薬の薬物代謝酵素であり、ICIとの併用療法、あるいはICI後に使用される抗がん薬の効果および副作用増強の機序の解明につながる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、肺がんや腎がん、悪性黒色腫など、多くのがん領域で治療の中心となりつつある薬剤である。本研究はICIを投与された患者に対し、採血を実施しインターロイキン-6(IL-6)の過剰放出を介して薬物代謝酵素(CYP3A)活性が治療前と比較して低下することを検証する研究である。CYP3Aは多くの抗がん薬や一般薬が基質となる代謝酵素であり、この活性が低下することは薬剤の代謝が遅延し、効果や副作用の増強につながることが想定される。従ってICIと併用される抗がん薬や、ICI治療後に使用される抗がん薬の効果や副作用にも影響を与える可能性がある。本研究に先駆けて実施した後ろ向き観察研究では、腎がん症例におけるICI投与後のアキシチニブを投与された患者に対し、降圧剤の追加や増量について調査した。その結果、事前にICIが投与されアキシチニブを投与された群では、ICI未投与群に比べ、降圧剤の追加や増量の頻度が高まる傾向が確認できた。これを受けて本研究では、アキシチニブの薬物代謝酵素であるCYP3A活性がICI投与後に低下することを血液検体から検証する予定である。しかしながら研究協力予定の各医療機関では、2020年来からの新型コロナ対応の影響を受け、施設内の研究などの進捗が遅れており、準備が滞っていたため進捗は大幅に遅れている。2023年4月現在、主施設および東京薬科大学内の基礎研究者とともに研究プロトコルの一部修正を行った。今年度前半には主施設において検体提供を受ける予定であり現在準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究協力を予定していた主施設において、2020年度より新型コロナ対応の影響、施設内での別事案による研究の一時停止、本学および医療機関側の移動制限、入構規制などの影響を受け、協力施設との十分な打ち合わせや準備が実施できていない。また研究代表者である申請者自身の異動等が重なり進捗は大幅に遅れを生じている。しかしながら2023年4月時点では、研究代表者の新規所属機関である東京薬科大学の基礎研究者を交え、研究計画の点検を行い一部修正を行った。本年度中には検体採取およびサイトカイン類、酵素活性等の測定などを進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
主施設を含む医療機関では、相変わらずのコロナ対策が進行しており、抗がん剤の外来通院治療中の通院回数を可能な範囲で制限するなど対応がとられていることから、当初の予定よりも採血のポイントを治療直前、2回目治療直前の計2回と減らすこととした。また東京薬科大学の基礎研究者の協力を得ることができたため、外注を予定していた測定関係はほぼ本学内および協力施設内で実施可能となった。 2023年度半ばより症例登録を開始し、2023年以内に検体回収、および種々測定、解析が終了する予定である。年明けには関連学会等での発表を予定している。
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