Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
我々はアダプター蛋白質3BP2がチロシンキナーゼABLを活性化、活性化ABLが下流の骨芽細胞必須転写因子RUNX2や転写共役因子TAZをチロシンリン酸化、骨芽細胞分化を促進する事を解明した。RUNX2はMMP産生を制御する転写因子でもあり、MMPを介して乳癌浸潤を促進するとの既報がある。RUNX2によるMMP転写活性をABLやTAZが制御しているのではないか、ABL、TAZ、RUNX2の関係が癌研究にも生かせるのではないかと考えた。遠隔転移を伴うステージ4乳癌の5年生存率は約40%と高く、乳癌浸潤メカニズムの解明は新たな治療法開発、患者の生命予後改善、ひいては乳癌克服の大きな一歩となる。