幹細胞関連転写因子に着目した大腸癌術後再発診断のためのリキッドバイオプシーの開発
Project/Area Number |
19K16839
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
五十嵐 央祥 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (00724072)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 大腸癌 / リキッドバイオプシー / PRDM14 |
Outline of Research at the Start |
リキッドバイオプシーは悪性腫瘍の存在・性質診断を低侵襲で行う事が可能な技術であり、様々な癌種において開発が進められている。幹細胞性の維持に重要な働きをもつ転写因子であるPR domain containing 14 (PRDM14)は、正常では胎生初期の限られた時期にのみ発現するとされてきたが、近年悪性腫瘍においてPRDM14の異常発現や悪性腫瘍細胞における幹細胞性との関連が報告されている。本研究では大腸癌の術後再発診断としてPRDM14を対象としたリキッドバイオプシーの開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌の術後再発診断においては、現状では放射線被曝を伴うCT検査などの画像診断が主要な方法であり、今後の研究開発においてリキッドバイオプシーによる早期再発診断手法は重要性が高い。 幹細胞性に関わる遺伝子を制御する転写因子であるPR domain containing protein 14 (PRDM14)は、正常では始原生殖細胞や胚性幹細胞に特異的に発現し、分化した細胞には発現しないと考えられていたが、近年、悪性腫瘍においてPRDM14の異常発現や悪性腫瘍細胞における幹細胞性との関連が報告されている。本研究では大腸癌患者の血液中におけるPRDM14発現を解析し、大腸癌の術後再発診断としてPRDM14を対象としたリキッドバイオプシーの開発を目的とした。 近年、血中ctDNAを対象としたさまざまな解析が進んでいる。従って、PRDM14発現のリキッドバイオプシー開発にむけて、PRDM14発現と相関する遺伝子異常の解析を行った。ホットスポット変異を中心にさまざまな癌遺伝子、癌抑制遺伝子の変異を、パイロシーケンス等にて解析した。また、エピゲノム異常の検出もマーカー開発として重要であり、さまざまな癌関連遺伝子のDNAメチル化異常をパイロシーケンス等にて解析した。 PRDM14発現は、複数の癌遺伝子変異と正あるいは負の相関関係を示した。同様に、PRDM14発現は、複数の癌抑制遺伝子DNAメチル化と正あるいは負の相関関係を示した。多変量解析においても、PRDM14発現と相関する、癌遺伝子変異および癌抑制遺伝子DNAメチル化異常を明らかにした。PRDM14発現の調節機構を考えると興味深い結果である。さらに、cell-free RNAを用いたPRDM14発現をマーカーとするためのリファレンス遺伝子発現の選定もデジタルPCRを用いて行なった。いずれも今後の研究計画遂行に重要な実績を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
血中PRDM14発現解析の手法を確立させるため、培養細胞を用いた予備実験に時間を要し、まだ、確立に至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
大腸癌の術後再発診断としてPRDM14を対象としたリキッドバイオープシーの開発を目指し、研究を推し進めていく。また、各研究項目の連携を強化し、研究全体の遂行、目的の達成に向け邁進する。
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Report
(4 results)
Research Products
(1 results)