Project/Area Number |
19K16873
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
清水 勇三郎 順天堂大学, 医学部, 助教 (70835511)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 腫瘍溶解性ウイルス / 間葉系幹細胞 / 転移性脳腫瘍 / 転移性脳腫瘍マウスモデル / 乳がん / 腫瘍溶解性ウィルス |
Outline of Research at the Start |
脳腫瘍に対する腫瘍溶解性ウイルス(OV)治療は膠芽腫 (GBM)を中心に研究されており、主に局所に直接注入されている。一方、間葉系幹細胞(MSC)は、腫瘍組織に対する指向性があることから、治療薬の運搬役としてその機能が期待されている。本研究では、MSCとOVを用いた治療の効果を、脳腫瘍のみならず原発巣においても示すことを目的とする。転移性脳腫瘍マウスモデルを作成し、MSCを用いたOVの頸動脈内投与で、多発する脳腫瘍に対する縮小効果と、原発巣に対する有効性を評価する。本研究で得られた成果をもとに、将来的には転移性脳腫瘍患者に対する、OVカテーテル治療法の確立を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
転移性脳腫瘍を形成しやすい傾向のあるヒト由来乳がん細胞株を複数入手し、in vivoの実験を継続している。 マウスの転移性脳腫瘍モデル作成および薬剤頸動脈投与を行うための実験機材、設備を整え実験を継続している。マウスモデル作成の実験として、ヒト由来乳癌細胞株にLuciferaseを遺伝子導入してから、内頸動脈から動脈注射する実験を行った。一定期間の飼育の後、in vivo イメージングシステムにて腫瘍形成を評価したが、頭蓋外への腫瘍形成を認めており、より頭蓋内に特異的に腫瘍を形成する細胞株を選定している。 免疫不全レベルの高いSCID Beigeマウスを用いた実験も行い、より高い精度で腫瘍が生着するモデルの作成を行なっている。さらに臨床に即した実験系をたてるために、患者由来の乳癌細胞株樹立も継続して行なっている。手術により摘出した乳癌原発の転移性脳腫瘍検体を用いて初代細胞培養を行っている。培地は従来の血清を含むものに加え、腫瘍の幹細胞性を維持した株を樹立するため無血清培地を用いた樹立の実験を行なっている。 所有する腫瘍溶解ウイルスのストックが減ってきたためキットを購入して複製を試みたが、実用的な濃度のウイルスを得られなかった。複数のウイルス精製キットを購入してみたが同様の結果であった。そのため、国内で外注を受け入れている会社を複数選定し相談をしたところ、そのうち1社が対応可能であったため発注した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
in vitroを中心とした実験を継続的に行なった。 腫瘍溶解ウイルスのストックを増やすためのキットを用いた実験に時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
in vivo実験を中心に進めていく。 転移性脳腫瘍モデルを確立し、それを用いた治療効果検証のための実験をすすめていく。 また、in vitroでの腫瘍殺傷効果の実験も継続して行う。
|