糖尿病患者へのがん化学療法レジメン提案に向けた基礎・臨床での有効性・安全性評価
Project/Area Number |
19K16877
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
池村 舞 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (60709278)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 糖尿病 / がん / 臨床 / 凝固異常 / がん化学療法 / フルオロウラシル |
Outline of Research at the Start |
実際に治療が行われた患者の情報を用いた実態調査と、細胞や動物を用いた実験を行う。実態調査では、過去の診療情報(カルテ)を用いて、臨床現場で頻用されている抗がん剤であるフルオロウラシルを含むがん化学療法を施行された患者を対象として、糖尿病の有無による、副作用や生存期間の違いを調査する。細胞や動物を用いた実験では、糖尿病モデルを作製し、抗がん剤投与によるがん細胞数や腫瘍の大きさを比較する。
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Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病患者では、がんの罹患率が高く、死亡率も高いことが知られているが、その原因などは十分に明らかにされていないのが現状である。糖尿病患者におけるがんの罹患率・死亡率の高さには様々な原因が考えられる。 これまで、がん化学療法の有効性・安全性について、動物を用いた検討と患者データを用いた検討を行ってきた。その検討において、糖尿病モデル動物で、抗がん剤投与の有無によらず、また、がんが小さいにもかかわらず、早期に死亡することを見出した。その原因として、がんにおける凝固異常(トルソー症候群)が関与する可能性を考え、臨床での調査研究を行うこととした。トルソー症候群の実態を調査するにあたり、まず予備的検討として、がん治療を受け、かつ、トルソー症候群の治療のために投薬をされている患者を対象に、その実態について電子カルテを用いて後方視的に調査した。 調査により、対象患者に占める糖尿病患者の割合、治療効果、凝固異常が生存に及ぼす影響など、実態を把握することができた。しかし、調査対象の患者数が十分ではないため、さらに対象患者数を増やして検証を行っていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎研究とともに、臨床研究も進められている。さらに、その一部について論文化を進めている。ただし、研究中断時期があったため、その分は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病患者におけるトルソー症候群の実態について、臨床にて電子カルテを用いてより詳細な調査を行う。 これまでに検討してきた内容の論文化を進める。
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Report
(4 results)
Research Products
(2 results)