うつ病患者における毛髪ステロイドホルモンバイオマーカーの探索と妥当性の検討
Project/Area Number |
19K17102
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
|
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
土嶺 章子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 研究生 (60649044)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | うつ病 / PTSD / ストレス / ホルモン / 毛髪 / バイオマーカー / ステロイド / 不安 / 抑うつ症状 / テストステロン / コルチコステロン / モデル動物 / 行動 |
Outline of Research at the Start |
慢性的なストレスはうつ病発症のリスクファクターである。ストレスの評価には、ストレスによって増加する血中コルチゾールの測定が広く行われいる。しかし、血中コルチゾールは採血のストレスや日内変動の影響を受けやすく、過去数ヶ月にわたる慢性的なストレスに晒されていることを正確に反映していない。これに対し、近年では毛髪に含まれるステロイドホルモンからストレスを評価しようとする試みがなされ始めている。本研究では、うつ病患者さんの毛髪サンプルを用いて、毛髪中のコルチゾールをはじめとしたステロイドホルモンを包括的に測定し、バイオマーカーの探索を行う。さらに動物実験によりバイオマーカーとしての妥当性の検討を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、ヒト毛髪からステロイドを測定し、ストレスから引き起こされるうつ病をはじめとした精神疾患のバイオマーカーを探索することを目的としている。2023度は前年度に引き続き被験者リクルートを中心に行なった。今年度は患者群と健常者群合わせて計81名のサンプリングが完了したため、年度内にリクルートしたサンプルも含め毛髪の粉砕およびサンプル調整を行なった。今年度はこれらの検体について以下のステロイドの計測を予定している:テストステロン、ジヒドロテストステロン(DHT)、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、アンドロステジオン(A-dione)、アンドロステジオール(Δ5A-diol)、コルチゾール(F)、コルチゾン(E)、プロゲステロン(P4)、プログネノロン(P5)。慢性的なストレス暴露の影響や、抑うつ症状との関連を明らかにすることができれ ば、疾患に関連したバイオマーカーの同定や、ステロイドホルモンそのものだけでなくそれらの受容体や代謝酵素の機能障害の解明などに応用可能であると考えられる。毛髪サンプルからのス テロイドホルモンバイオマーカーが同定されれば、うつ病の病態解明の一助となるほか健常者にお いてもうつ病のハイリスク群のスクリーニングや予防としての早期介入を行うことが可能となる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サンプリングは概ね順調に終了し、今年度はホルモンの計測および臨床症状との解析を行い、研究課題終了に向けた準備が整いつつある。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度はすでに計測準備が完了している毛髪サンプルのステロイド測定を行う予定である。臨床データもそろっているため、ステロイドの計測が完了次第、データ分析を行なって結果のまとに入る予定である。
|
Report
(5 results)
Research Products
(11 results)
-
[Journal Article] Association between vascular endothelial growth factor-mediated blood-brain barrier dysfunction and stress-induced depression2022
Author(s)
Hitomi Matsuno, Shoko Tsuchimine, Kazunori O'Hashi, Kazuhisa Sakai, Kotaro Hattori, Shinsuke Hidese, Shingo Nakajima, Shuichi Chiba, Aya Yoshimura, Noriko Fukuzato, Mayumi Kando, Megumi Tatsumi Shintaro Ogawa, Noritaka Ichinohe, Hiroshi Kunugi, and Kazuhiro Sohya
-
Journal Title
Molecular Psychiatry
Volume: -
Issue: 9
Pages: 3822-3832
DOI
Related Report
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-