Project/Area Number |
19K17353
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
目黒 亨 山形大学, 医学部, 助教 (70536937)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 鉄過剰症 / 小児がん / 鉄代謝 / ヘプシジン / ヘモクロマトーシス / 輸血後鉄過剰 / 酸化ストレス |
Outline of Research at the Start |
小児がん治療では化学療法の副作用である骨髄抑制に対して頻回輸血が必要であるが輸血後鉄過剰症や、酸化ストレス防御機構の破綻と重篤な晩期合併症である二次がんの発生との関連についての検討は少ない。 本研究では、小児がん患児を対象に、従来のフェリチン、トランスフェリン等の鉄代謝マーカーに加え、鉄輸送膜蛋白フェロポーチン、鉄代謝調節ホルモンであるヘプシジンの産生調節に関わる因子、酸化ストレス防御機構に関与する因子の遺伝子異常や多型の解析を行う。鉄過剰症、二次がん発症とのそれぞれの関連を明らかにし、適切な時期の介入による鉄過剰症の予防と早期治療、二次がん発症機構の解明への応用を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本人小児の急性リンパ性白血病患者における鉄代謝調節因子の遺伝学的背景を解明し、輸血後鉄過剰症の予防と早期治療、白血病発症機構の一端を解明することを主目的とし、日本人小児の急性リンパ性白血病患者における鉄代謝調節因子、酸化ストレス防御機構に関与する因子の遺伝学的背景の一端を解明し、ヘモクロマトーシスの予防と早期治療、白血病発症機構の解明への応用に展開したいと考えている。 第一には米国多民族で白血病発症のリスク因子となり得ると近年報告されたTMPRSS6 について、日本人急性リンパ性白血病患児を対象に全コーディング領域における変異の解析を行ったのち統計学的に処理し、発症や予後との相関の有無を検証し有意な結果が得られなかった場合には、他の鉄代謝関連遺伝子について同様の検証を追加する予定である。 令和4年度の研究として、検体集積、TMPRSS6について遺伝子変異解析を開始・継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
同意を得て遺伝子解析に至った症例が少数にとどまる。その理由として、小児科フォローアップ外来での遺伝子解析同意書の取得が想定より遅れていることが挙がる。
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Strategy for Future Research Activity |
特に治療終了5年後以上経過し、受診頻度が少なくなった外来患者については、外来主治医と連携し、十分な説明、同意を得るための時間を取るように配慮する。また、受診が途絶えてしまった小児がん患者が一定数いることから、新規発症患者への同意取得と並行し、オプトアウト掲示による過去の入院患者の発症時検体における同意取得手順の再考をし、検体数の確保を図る。
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