薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステント植え込み後の血管反応の解明
Project/Area Number |
19K17535
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
尾崎 雄一 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00507999)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステント / 血管応答 / 光干渉断層法 / 炎症性細胞 |
Outline of Research at the Start |
冠動脈病変に対するカテーテル治療はこれまでバルーン拡張術→金属ステント→薬剤溶出性金属ステントと大きな進歩を遂げてきた。一方、薬剤溶出性金属ステントにも未だ多くの問題が残されており、その問題点を解決する目的で、薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステントが開発された。 本研究では、動脈硬化モデル動物を用いた基礎研究およびヒト生体内における臨床研究の双方からのアプローチにより、これまでの様々な問題点を全て解決する可能性を秘めた薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステント留置後の吸収過程における血管応答を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
急性心筋梗塞に対して再灌流療法の普及は生命予後を大きく改善した。近年、再狭窄を予防する薬剤を塗布した薬剤溶出性金属ステントが導入され、慢性期の再狭窄率は数%までに減少した。しかし、一見万能に見えた薬剤溶出性金属ステントにも、no-reflow現象、遅発性ステント内血栓症、ステント末梢の血管収縮機能異常など、患者予後に関係する新たな問題がクローズアップされている。そのためこれらの諸問題を解決するため、様々な研究開発が精力的に行われている。これらの問題点を解決する目的で、薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステントが開発された。しかし、生体内でのマグネシウム吸収過程における血管応答は不明な点が多数存在し、適切な金属吸収スピードや、適切な薬剤溶出スピードなどが不明なため、薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステントの設計における大きな問題点となっている。これらを解決するために、OCTを用いて薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステント留置後の吸収過程における血管応答を明らかにする研究を行った。 薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステントの生体内吸収過程をOCTで観察することで吸収過程の問題点やステント留置後のイベント発症について検討することができた。また、側枝病変に対しても薬剤溶出型生体吸収性マグネシウムステントの効果を3D-OCTを用いて検討したが、その有用性が確認できた。 しかし、生体内でのマグネシウム吸収過程における血管応答は不明な点はまだ多数存在し、適切な金属吸収スピードや、適切な薬剤溶出スピードなどに関しても今後の課題であると考えられる。
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Report
(5 results)
Research Products
(1 results)