Project/Area Number |
19K17577
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
塩野 泰紹 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00584872)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 冠内圧 / 冠血流 / 心拍数 / 血圧 / Coronary physiology / iFR / FFR / Systemic hemodynamics |
Outline of Research at the Start |
安定冠動脈疾患の生理学的診断指標の中で安静時冠内圧指標iFRは心筋に負荷かける必要がないため簡便かつ低侵襲であり普及が見込まれる。一方で血行動態の変動に影響を受け診断性能が低下する懸念がある。本研究は「測定時の血行動態変化がiFRの診断性能に影響を及ぼす」かどうかを検証する。また血行動態変化が影響する場合にそれを補正するソフトウェアを開発する。 研究方法: 安定冠動脈疾患の動物モデルで中心循環系先端トランスデューサ付カテーテルを用いて冠内圧と冠血流速度を同時測定する。心拍数を変化させてその影響及びメカニズムを明らかにする。それらのデータを基に心拍数変化の影響を補正するソフトウェアを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
安定冠動脈疾患の動物モデルの実験系を確立を行なった後にデータを収集した。実験モデルの確立は、冠動脈狭窄モデルは冠動脈内に小径(1-2mm)のバルーンを挿入して冠動脈内で拡張させることにより安定した冠動脈狭窄モデルの作成に成功している。血行動態、特に心拍数の変化には一時ペーシングカテーテルを用いて右心房を刺激し、可能な限り生理的状況に近い状態で心拍数のみ変化させることができることを確認。冠内圧、冠血流速度の測定には通常の心臓カテーテルで用いるガイディングカテーテルを冠動脈入口に挿入し、圧力センサーとドプラーセンサーが装備されているデュアルセンサーガイドワイヤーを冠動脈に挿入し冠内圧と冠血流速度が同時測定できることを確認。この実験モデルにて安静時の冠内圧指標(instantaneous wave free ratio: iFR)、安静時冠血流速度を心拍数を漸増させて異なる心拍数において複数回取得できることを確認。また同様に薬物負荷による心筋充血時の冠内圧指標(Fractional Flow Reserve: FFR)、薬物負荷時の冠血流速度を異なる心拍数において計測できることを確認。薬物負荷にはアデノシンを用いたが、ヒトと異なる反応を示す可能性があったため少量より投与、漸増し冠内圧と冠血流速度が最大となるところで適正投与量を設定した。これらの実験モデルにてデータを収集した。現在はこの実験系から得られた、冠内圧、冠血流速度、またそれらから得られる血管抵抗のデータを解析中である。解析結果が得られた後に学会および論文報告を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度にコロナウイルスの影響で実験の進行が遅延した。令和3年には実験を再開し、令和3年、4年で必要データの収集を完了している。現在解析中で最終結果が得られておらず、当初の予定より約1年予定が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに取得したデータにより解析を実施する。データ解析結果が得られた後に学会および論文報告を予定している。想定外の結果が得られた場合や新たな知見が得られ必要性が生じた場合に追加実験を実施する予定である。
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