アレルゲン特異的IgG4の経皮的感作、脱感作における機能解析
Project/Area Number |
19K17768
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
桃原 真理子 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50835741)
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Project Period (FY) |
2021-11-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / sIgG4 / sIgE / アレルゲン / デュピルマブ / アレルギー / IgG4 / 減感作 / 経皮感作 / 免疫寛容 / 経皮感さ |
Outline of Research at the Start |
1. 尋常性魚鱗癬患者におけるアレルゲン特異的IgEとIgG4の検討:尋常性魚鱗癬のアトピー群、非アトピー群、健常群の血清を用いて、吸入抗原、食物抗原、皮膚表在菌などの皮膚感作抗原に対する各群での抗体の有無の傾向や抗体価の比較をELISAで行う。 2. 抗炎症抗体としてのIgG4機能検討 :アレルゲンと反応させた患者血清IgG4をM2マクロファージ(代替活性化マクロファージ)等と反応させ、活性化するかどうかを検証する。 3. 抗原に吸着したIgG4のB細胞活性制御に関する検討:魚鱗癬患者より採取したB細胞に、アレルゲンに吸着したIgG4を反応させ、IgG4、IgEの産生量変化を見る。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度えられたデュピクセント長期使用後にアレルゲン特異的IgEの低下とIgG4抗体の増加に関する結果を論文化し学会発表を行った。また、保険収載されている、39項目のアレルゲン特異的IgE抗体を一括で検索できる採血検査を用いて、各アレルゲン特異的IgEの値(クラス)と血中総IgE量との相関性や、各アレルゲンクラス値間の相関についてアトピー性皮膚炎患者38名と喘息患者16名を対象に検討を行った。その結果、デュピクセント長期治療中にアレルゲン特異的IgEの低下とIgG4の増加をしめしたダニ抗原はマラセチアなどの他のアレルゲンと比較し、アトピー性皮膚炎患者において血中総IgEとダニ特異的IgEクラスとの相関や他のアレルゲンIgE値と広く正の相関性をしめした。また、発症年齢が低いアトピー性皮膚炎患者は各アレルゲンIgEクラスが高い傾向にあった。この結果は特定のアレルゲン(ダニ、小麦)が他のアレルゲン(スギ、マラセチア)よりもアトピー性皮膚炎の病態と関連している(病原性がある)可能性を示せた。この結果は論文化し発表をおこなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)