収縮後期僧帽弁逸脱に及ぼす弁形成術の効果:一次性弁輪拡大による二次性逸脱の可能性
Project/Area Number |
19K18199
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
屏 壮史 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (50803946)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 僧帽弁逸脱症 |
Outline of Research at the Start |
収縮後期MVPを対象として、 ①:断層心エコー法を用いて収縮早期および収縮後期の弁尖閉鎖位置(弁輪に対する弁尖の高さ)を測定し、収縮後期MVP(MVの異常上方移動)を定量する。 ②:断層心エコー法の組織追跡法を用いて収縮期間中の弁輪・弁下部PM 基部・先端の移動を測定し、PM動態および収縮も定量する。 ③:①および②が 弁輪形成(縮小)を含む僧帽弁形成術後にどのように変化するか検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
収縮後期僧帽弁逸脱(MVP)の本態は、「収縮早期より後期にMVPが増悪する(=閉鎖弁尖が収縮期間中に左房方向へ上方移動する)」であるが、その機序は不明である。これ迄に我々は収縮後期MVPでは収縮期僧帽弁尖(MV)の異常上方移動(逸脱)と乳頭筋(PM)の異常上方移動が同時に出現すること」を解明してきたが、両者の因果関係および治療法の開発は未解決であった。 本研究では、収縮後期MVPにおいて(1)僧帽弁尖(MV)の異常上方移動(逸脱)が原因で、結果としてPMの異常上方移動が出現することを解明し、さらに(2)弁輪が拡大し弁尖が大きくなり、収縮期左室圧による弁尖押し上げ作用が亢進し、その結果MV異常上方移動(逸脱)およびPM異常上方移動が出現する、従って『外科的弁形成術(弁輪縮小およびMV押し上げ作用減少をもたらす)後には収縮後期M V Pが改善する』ことの解明を目指している。 本年は引き続き、収縮後期MVP及び全収縮期MVPを対象として、①:断層心エコー法を用いて収縮早期および収縮後期の弁尖閉鎖位置(弁輪に対する弁尖の高さ)を測定し、収縮後期MVP(MVの異常上方移動)を定量した。②:断層心エコー法の組織追跡法を用いて収縮期間中の弁輪・弁下部PM 基部・先端の移動を測定し、PM動態および収縮も定量した。③:①および②が 弁輪形成(縮小)を含む僧帽弁形成術後にどのように変化するかについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究対象として健常群、全収縮期MVP、収縮後期MVPの3群に分類して心臓超音波検査法などのデータを集積できている。統計解析結果では収縮後期MVP全般において術前には①収縮早期MV押し上げ作用の増大・②MVの収縮期異常上方移動・③PMの収縮期異常上方移動が見られ、僧帽弁形成術後には①は著明に減弱し、②③は消失することが予想され、概ね仮説通りの結果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、僧帽弁形成術後の急性期と慢性期における心臓超音波検査法のデータ集積を行い、比較検討する。
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Report
(4 results)
Research Products
(1 results)