Project/Area Number |
19K18415
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
原 拓真 筑波大学, 附属病院, 病院助教 (70835751)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 細胞株樹立 / 治療実験モデル / 細胞培養 / 頭蓋咽頭腫 / プレシジョンメディシン / 遺伝子変異解析 |
Outline of Research at the Start |
頭蓋咽頭腫は若年にも発生し、再発率の高い難治性腫瘍である。そのうちpapillary typeは近年になり分子標的薬治療の報告も散見されつつある一方、adamantinomatous typeはその発生機序にWnt/β-cateninシグナル経路の関与が示唆されているが、同経路のどの分子が薬物治療の標的遺伝子となるかは明らかでない。本研究では標的遺伝子同定の為に、遺伝子変異・発現解析を行い候補を同定し、次に候補遺伝子の作用機序解析を行う。最終的には標的候補遺伝子が最適か否か、model mouseや細胞培養系を使用した治療実験で検証する。以上を順次達成していく事で臨床応用への足掛かりを作る。
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Outline of Annual Research Achievements |
治療実験の為のmodel mouseの作成を当初予定していたが、新鮮な腫瘍検体を利用したprimary cultureでの細胞株モデル樹立実験を先行して行っている。すでに数回の継代に関しては可能である事が確認されているが、想定通り細胞自体の増殖速度が悪性腫瘍などに比較してやや遅く、培養株樹立の為の培養液調整や継代時期などの調整を行って、治療実験に用いるのに最適な条件を検討している。各種のホルモンの分泌能に関しても測定をし、培養細胞の性質についても注意深く観察を続けている。また、樹立される細胞株に関しては、頭蓋咽頭腫腫瘍細胞としての性質を持ち続けているかどうかの確認を今後進める必要があり、培養細胞の発現遺伝子による解析が検討される。 頭蓋咽頭腫細胞株の樹立ができれば世界的にも初めての非常に貴重な細胞株となり、今後の治療実験に関しても薬剤などの効果の評価方法として広く世界的にも利用が可能になる。この事は頭蓋咽頭腫研究にとって非常に大きな一歩となり得るので現在はこの実験に主に注力している。現在はadamantinomatous typeの腫瘍細胞の培養を行っているが、すでに治療効果が期待される薬剤の存在するpapillary typeの腫瘍細胞も培養する事で、頭蓋咽頭腫細胞の双方のタイプにおける治療実験が可能になり得る。 また、当初からの予定の遺伝子変異解析に関しては症例数がある程度集まった時点での解析を検討している。昨年度も頭蓋咽頭腫自体の手術症例は平年通りであったが、再発症例も含まれており今後の新規症例の蓄積を待って追加での変異解析を行う予定である。
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