頭頸部癌患者エクソソーム由来機能性RNA解析に基づく治療抵抗性分子機序の探索
Project/Area Number |
19K18795
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
越塚 慶一 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00791609)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | マイクロRNA / 頭頸部癌 / エクソソーム / 頭頸部扁平上皮癌 / 機能性RNA |
Outline of Research at the Start |
頭頸部扁平上皮癌の臨床において、遠隔転移をきたした患者の予後は極めて不良であり、遠隔転移の制御が患者の生命予後の改善に不可欠である。遠隔転移の分子機序を、最新のゲノム科学的手法で解析し理解する事が、本疾患の治療法の開発に繋がると考える。申請者は、治療抵抗性を獲得した頭頸部扁平上皮癌臨床検体を用いて、機能性RNA発現解析を施行してきた。現在、再発や遠隔転移をきたした患者の血液から、エクソソームを抽出し、マイクロRNA発現解析を行っている。本研究では、これら機能性RNA解析データの総合理解から、頭頸部扁平上皮癌の遠隔転移に関与する分子経路を探索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者は、以前に報告した頭頸部扁平上皮癌マイクロRNA発現プロファイルに基づいた解析を継続的に行っている。現在もプロファイルから得られたいくつかのマイクロRNAの解析を行っており、miR-Xについて解析を行っている。現在までの解析ではmiR-Xを頭頸部癌細胞株に核酸導入すると、癌細胞の増殖能、遊走能、浸潤能を優位に抑制するデータが得られている。In silico解析を行い、miR-Xと配列依存的に結合する遺伝子の中から、癌遺伝子Yを同定した。miR-Xと癌遺伝子Yについては、ノックダウンによる機能解析を行う予定である。また、The Cancer Genome Atlasを用いたデータ解析では、癌遺伝子Yは頭頸部扁平上皮癌患者の予後に優位に関係することが判明している。実験データが揃い次第、論文報告を計画している。 また、頭頸部扁平上皮癌患者臨床検体からエクソソームを抽出し、クオリティの高い検体が得られている。臨床検体のサンプル数が揃い次第、シークエンス解析を行う予定である。得られたエクソソーム由来RNAから、マイクロRNAの発現解析を行っており、サンプルごとのデータを得ている。興味深い点として、今まで頭頸部癌において報告のあるマイクロRNAも、ほとんど報告のないマイクロRNAも確認している。シークエンス解析を行い、網羅的なデータを得ることで、頭頸部扁平上皮癌エクソソームがマイクロRNAを介して制御する分子ネットワークの一端を解明できると考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)