Project/Area Number |
19K18827
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56060:Ophthalmology-related
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
神谷 隆行 旭川医科大学, 医学部, 助教 (80624189)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 緑内障 / 眼循環 / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
緑内障は慢性進行性の視神経疾患であるが、進行予防目的としての眼圧下降が唯一の治療法である。また、進行評価には視野検査や光干渉断層計による網膜形態解析が用いられているが、客観性や感度という点で限界がある。そのため、緑内障の新たな評価・治療法の確立が急務となっている。近年、眼循環障害の緑内障への関与も注目されているが、詳細は未解明である。このため、本研究では2種類の血流計を用い眼循環障害の緑内障への影響、眼循環調節因子となりうる生体内因子の緑内障への影響を詳細に検討し、眼循環や生体内因子を用いた緑内障の進行評価法の確立、眼循環障害の改善につなげることでこれらを標的とした集学的治療法の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
緑内障は慢性進行性の視神経疾患であるが、進行予防目的としての眼圧下降が唯一の治療法である。また、進行評価には視野検査や光干渉断層計による網膜形態 解析が用いられているが、客観性や感度という点で限界がある。そのため、緑内障の新たな評価・治療法の確立が急務となっている。我々は、眼血流や生体内バ イオマーカーを用いた緑内障進行評価法、治療の確立を目指して研究を行っている。
・緑内障眼におけるFlicker光刺激による網膜血流動態変化:健常成人10名10眼を対象とし、Flicker光刺激装置を導入した血流計(LSFG)にてFlicker光刺激前後 での血流測定を行ったが、Flicker光刺激前後での有意な血流変化は認めなかった。暗順応30分後に同様の刺激を加え、検討を行ったが有意な変化は認めなかった。 ・豚網膜摘出血管を用いて緑内障点眼薬リパスジルの網膜血管への影響を検討した。その結果、網膜血管を内皮非依存性に拡張させることが明らかとなった。この知見に関し、2021年に論文報告をしている。 ・緑内障における新たなバイオマーカーの確立 ー臨床研究ー:緑内障患者、特に進行速度が速い落屑緑内障(落屑症候群)における前房水中のバイオマーカーの 検索を目的とし、白内障手術、緑内障手術中に前房水採取・検討している。これまでに予備実験として濃度測定を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた結果が得られないこと、基礎実験を行う人員が不足していたことなどが挙げられる。 また、前房水を採取、濃度測定を行なったところ、バイオマーカーの候補となりうる物質を数種類検出した。しかし、病態との関連の確定には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
前房水を採取、濃度測定を行なったところ、バイオマーカーの候補となりうる物質を数種類検出した。しかし、まだ検体数が少ないことなどもあり、確定に至る には更なる検討が追加で必要である。
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