Project/Area Number |
19K18851
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56060:Ophthalmology-related
|
Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
渡辺 芽里 自治医科大学, 医学部, 助教 (10646342)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | ベーチェット病 / インフリキシマブ / 生物学的製剤 / ぶどう膜炎 |
Outline of Research at the Start |
ベーチェット病によるぶどう膜炎は、生産年齢に当たる患者が多く、再燃を繰り返すことで視力予後不良になる。2007年にインフリキシマブによる治療が認可され、それまでの治療で救えなかった患者が救えるようになった。インフリキシマブは効果を認めたあと、再び効果減弱を認めることがあり、原因の1つ目は、投与間隔が開くと有効な血中濃度が保たれないこと、2つ目は、反復投与によって、中和抗体(HACA)が産生されることである。患者の血中濃度およびHACAを測定し、年齢、肥満度、併用薬、眼症状の重症度などをふまえて解析し決定することで、各患者それぞれのインフリキシマブの投与間隔の調整方法を確立する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
ベーチェット病診療ガイドライン2020の、ベーチェット病眼病変治療アルゴリズムには、眼発作抑制の治療として、コルヒチン内服や低用量ステロイド内服で臨床的緩解が得られず、視機能低下リスクが高い場合、TNF阻害薬(インフリキシマブまたはアダリムマブ)投与を行うと記載されている。そこで臨床的緩解が得られれば、治療を継続するという方針になっている。CQ2には、眼発作が消失した患者では、インフリキシマブの投与間隔を延長することは可能かという項目があり、推奨としては投与間隔の延長は基本的には行わないが、リスク・ベネフィットを十分に勘案し、判断することを提案するということになっている。ベーチェット病患者におけるインフリキシマブの有効性は、血中濃度と相関するという報告があり、長期的な有効性を保つためにも血中濃度を維持することが重要となる。また、一般的に、生物学的製剤に対する、抗体は、薬剤の有効性を減弱させる要因と考えられており、その出現率は、薬剤血中濃度が低いほど、抗体は高くなることが示唆される。 そこで、インフリキシマブの血中濃度および中和抗体測定を行うことにより、投与間隔のオーダーメイド化を図る。(基準は8週間隔である)。それによって再燃を防ぐのみならず、8週間以上投与間隔をあけられる患者の、投与及び通院の負担を軽減させることができる。体格や併用薬によって、それらが予想できるかどうかも同時に測定していく。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インフリキシマブ投与時のインフリキシマブ血中濃度および中和抗体測定を株式会社ケーエーシーに発注していたが、コロナウイルス感染拡大の影響などもあり、やや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
インフリキシマブ投与中の患者のインフリキシマブ血中濃度および中和抗体測定を継続し、解析を続ける。
|