Project/Area Number |
19K19137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57050:Prosthodontics-related
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
三分一 恵里 (深田恵里) 明海大学, 保健医療学部, 講師 (10758238)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 最大吸引力 / 口腔内圧測定装置 / 口腔機能 / 口腔内圧力変化 |
Outline of Research at the Start |
吸引・嚥下時に口腔内に圧力変化が生じることは明らかとなっているが,その圧力変化を詳細に検討し,吸引力の客観的指標として臨床的な評価方法へと応用している研究は少ない。そこで本研究では,試作した口腔内圧測定装置を用いて,あらゆる年代の最大吸引力(力いっぱいチューブを吸った時の力)および口腔機能の測定を行い,健常者の基礎データを得るとともに,種々の口腔機能との関連を検討する。 また,摂食嚥下障害を有する者や,顎口腔領域の手術を受けた者を対象に、術後の回復の度合いやリハビリテーションの効果を評価することが可能となるようなシステムを構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,誰もが簡便に使用できる測定装置を作成して吸引時の口腔内圧変化を詳細に検討し,測定方法を確立することにより吸引力の明確な基準値を定めること,さらに,吸引力と口腔の形態,機能との関連を明らかとし,装置のリハビリテーションツールとしての応用可能性を探ることを目的としている。 これまでに最大吸引力の測定方法の検討を行い,適切なポリウレタンチューブの長さや直径および吸引時の指示内容を模索してきた。今年度は少数の対象者ではあるが,昨年度に引き続きチューブ直径や長さの異なる様々なプローブ(チューブ)を用いて測定を行った。また,吸引の指示の方法についても検討し,「ストローを吸うときのように」「麺をすするように」の他に,「チューブ中心を力いっぱい吸う」「チューブの中の水を吸うように」「チューブを力いっぱい吸うように」など,指示方法のバリエーションを増やし,測定結果への影響を検討した。測定への慣れを考慮し,指示の順番をランダムにして計測を行った結果,「チューブ中心を力いっぱい吸う」「チューブの中の水を吸う」という表現の方が,計測される吸引値が高い傾向にあった。また,対象者への聞き取りの結果,チューブ直径の違いにより,吸引しやすさに違いがあり,6.0mmよりも1.8mm~4.0mmの方が吸引しやすいとの回答が多かった。以上の結果をもとに,最も再現性の高い測定方法についても検討を行っている。 新型コロナウイルス感染症が5類に移行し,今後は対象者の拡大が見込めるため,ディスポーザブル器具の使用および清拭の徹底を継続して研究を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により,十分な対象者数を得ることが困難であったため。また,他業務により研究時間の確保が困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
最大吸引力の最適な測定方法を検討するにあたり,幅広い年代における最大吸引力の測定を実施する必要がある。新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴い,これまで研究依頼を見合わせていた施設へも研究協力を依頼し,対象者を拡大する。 今後も,測定者のマスク着用・アクリル板の設置・使用機器の消毒滅菌の徹底などの十分な感染予防対策を継続し,対象者に安心して協力いただける体制を確立する。
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