CD133陽性・陰性口腔癌細胞の細胞接着分子の翻訳後修飾の解析と診断治療応用
Project/Area Number |
19K19234
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57060:Surgical dentistry-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
坂上 泰士 広島大学, 病院(歯), 病院助教 (00735160)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 口腔癌 / 細胞接着分子 / 翻訳後修飾 / CD133 |
Outline of Research at the Start |
癌幹細胞は癌の発生・進展のみならず再発,転移および治療抵抗性にも深く関与しており、種々の癌において癌幹細胞が報告されており,癌治療における新たな標的細胞として注目されている.これまでに口腔癌の癌幹細胞マーカーとしてCD133に着目し,さらに口腔扁平上皮癌細胞の増殖・浸潤機構の制御に密接に関与している細胞接着分子インテグリンの機能を解析してきた.本研究により,CD133陽性・陰性口腔癌細胞における細胞接着分子の翻訳後修飾を解析し,癌幹細胞に対する新たな診断・治療標的を明らかにすることで,従来のがん治療にかわるより特異性の高い口腔癌の診断法や治療法の開発につながることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
CD133 は癌幹細胞の有力なマーカーとして考えられており,さらに細胞接着分子インテグリンは,口腔癌細胞の増殖・浸潤機構の制御に密接に関与していると考えられている.本研究では,CD133陽性・陰性口腔癌細胞における細胞接着分子の翻訳後修飾を解析し,癌幹細胞に対する新たな診断・治療標的を探索することで,従来のがん治療にかわる新しい口腔癌の診断法や治療法を開発することを目的とする。 ヒト口腔扁平上皮癌由来細胞株からCD133陽性・陰性細胞を分離した.そこで口腔癌由来CD133陽性・陰性細胞における口腔癌の増殖・浸潤機構の制御に関与するインテグリンαvの翻訳後修飾について明らかにするため,口腔癌扁平上皮癌細胞におけるインテグリンαvの蛋白翻訳後修飾について検討した.インテグリンαv低発現口腔扁平上皮癌細胞をリソソーム阻害剤にて処理すると,インテグリンαvの発現増加を認めた。一方で,インテグリンαv高発現口腔扁平上皮癌細胞では,リソソーム阻害処理するもインテグリンαv発現量の変化は認めなかった。これより一部の口腔扁平上皮癌細胞においてインテグリンαvはオートファジーの抑制により発現量が増加し,選択的オートファジーのアダプター分子であるp62の発現量にも相関した。以上より口腔扁平上皮癌においてインテグリンαvは蛋白翻訳後にオートファジー/リソソーム系による分解等の修飾を受けており,その修飾にはp62を介している可能性があると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)
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[Journal Article] 90歳以上の超高齢口腔がん患者の臨床的検討.2019
Author(s)
坂上泰士,吉岡幸男,松井健作,津島康司,大林史誠,濱田充子,山崎佐知子,浜名智昭,角 健作,神田 拓,小泉浩一,谷 亮治,林堂安貴,笹原妃佐子,伊藤 翼,佐渡友浩,石田康隆,岡本康正,小林雅史,坂本哲彦,明見能成,虎谷茂昭,岡本哲治.
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Journal Title
NAID
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Peer Reviewed
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[Journal Article] Adolescent and Young Adult(AYA)世代(における) 口腔がんの臨床的検討2019
Author(s)
吉岡幸男,坂上泰士,松井健作,津島康司,大林史誠,濱田充子,山崎佐知子,浜名智昭,角 健作,神田 拓,小泉浩一,谷 亮治,林堂安貴,笹原妃佐子,伊藤 翼,佐渡友浩,石田康隆,岡本康正,小林雅史,坂本哲彦,明見能成,虎谷茂昭,岡本哲治.
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Journal Title
NAID
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Peer Reviewed
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[Presentation] 当科における10年間の唾石症患者に関する臨床的検討.2019
Author(s)
中瀬洋司,浜名智昭,坂上泰士,山崎佐知子,角 健作,神田 拓,小泉浩一,谷 亮治,林堂安貴,虎谷茂昭,岡本哲治.
Organizer
第29回日本口腔内科学会・第32回日本口腔診断学会・第12回日本口腔検査学会・第30回日本臨床口腔病理学会合同学術大会
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[Presentation] 当科における過去12年間の顎下膿瘍に関する臨床的検討2019
Author(s)
高橋秀明,山崎佐知子,吉岡幸男,坂上泰士,浜名智昭,神田 拓,小泉浩一,谷 亮治,林堂安貴,虎谷茂昭,岡本哲治.
Organizer
第29回日本口腔内科学会・第32回日本口腔診断学会・第12回日本口腔検査学会・第30回日本臨床口腔病理学会合同学術大会
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