介護報酬におけるアウトカム評価導入の効果と弊害の検証
Project/Area Number |
19K19370
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58010:Medical management and medical sociology-related
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
岩本 哲哉 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (40782412)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 介護保険 / リハビリテーション / アウトカム評価 / 介護老人保健施設 / 通所リハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
効果的・効率的な介護サービス提供体制を構築するために、リハビリテーションを中心とした介護報酬にアウトカム評価による支払い方式が導入されている。しかし、アウトカム評価導入の効果は明らかになっておらず、事業所が高齢者を選別する弊害も指摘されている。 本研究の目的は、①厚生労働省が保有する大規模データ(全国介護レセプトである介護給付費実態調査、人口動態調査の死亡票など)を利用した要介護高齢者を個人単位で長期間追跡できるデータベースを構築し、当該データをもとに②介護保険制度下におけるリハビリテーションの効果を明らかにし、③介護報酬におけるアウトカム評価導入の効果と弊害について検証することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、厚生労働省が保有する公的統計データの個票を使用した個人単位で連結可能なデータベースを構築し、介護保険制度下におけるリハビリテーションの効果と介護報酬におけるアウトカム評価導入の効果・弊害について明らかにすることである。具体的には、厚生労働省が保有する公的統計データ(全国介護レセプト、人口動態調査の死亡票、介護サービス施設・事業所調査)を統合し、要介護高齢者が個人単位で長期間追跡可能なデータベースを構築すること、構築したデータベースを用いて、介護保険制度下におけるリハビリテーションの効果を検証すること、介護報酬におけるアウトカム評価導入の効果と弊害を明らかにすることである。 これまでに構築した厚生労働省から提供を受けた全国介護レセプト、人口動態調査の死亡票、介護サービス施設・事業所調査の個票から要介護認定から死亡まで個人単位月単位で追跡可能なデータベースを利用し、介護保険サービスにおけるリハビリテーションの効果及び介護老人保健施設へのアウトカム評価導入の効果について検証した。 全国介護レセプトと人口動態調査の突合可能性、全国介護レセプトの長期間の追跡可能性や介護度を疫学研究のアウトカムとする課題について検討し、課題を整理した。 これまで実施した分析により通所リハビリテーションや入所要介護者に対するリハビリテーション及び介護報酬におけるアウトカム評価導入は要介護高齢者アウトカム(要介護度、在宅介護期間、介護費用)と明らかな関係が認められなかった。一方でアウトカム評価については、一部の施設において在所日数が短縮するといった影響を明らかにしている。 これらの結果は、介護保険領域におけるアウトカム評価の難しさを示しており、本研究で得られた知見は匿名介護情報等の第三者提供による研究でも活用できると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
以下理由により,計画よりも進捗がやや遅れている。 (1)新型コロナウイルスの感染拡大により予定していた成果発表ができなかった。 (2)研究開始時より公的統計の申請が遅れた影響で、予定していた論文投稿に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに構築したデータベースを活用し、これまで分析した通所リハビリテーションの効果・介護報酬におけるアウトカム評価(介護老人保健施設におけるアウトカム評価、予防介護訪問リハビリテーション・予防介護通所リハビリテーションにおけるアウトカム評価)導入の効果と弊害の検証を引き続き実施する。現在論文作成中であり、今年度中に論文投稿を行う予定である。 また、本研究で使用したデータについては介護認定情報がないことなどから、アウトカム評価において限界がみられることが明らかとなっている。また、本研究で得られた知見は匿名介護情報等の第三者提供による研究にも共通すると考えられるため、介護領域における影木学研究の課題についても整理し報告する予定である。
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Report
(5 results)
Research Products
(1 results)