Project/Area Number |
19K19605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Nara Medical University (2021-2022) Kobe City College of Nursing (2019-2020) |
Principal Investigator |
吉川 あゆみ 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00825755)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 乳がん / 若年性乳がん / ホルモン療法 / パートナー / 関係性構築 / 未婚女性 / 関係構築 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、ホルモン療法を受ける未婚かつ若年の乳がん患者が、パートナーとの関係性構築において困難さを抱く過程を説明するための理論構築を目指す。 近年、乳がんの罹患率は増加傾向にあり、特に若年層での罹患が増加している。手術による乳房の変形や、長期にわたるホルモン療法は更年期様の症状といった身体的症状を引き起こすとともに、女性性やセクシュアリティといった心理社会面への影響も大きい。 乳がんは10年生存率が約8割と高く、患者は治療後も、がん罹患前と変わらない日常生活を送る。本研究の理論に基づき、患者が自らの望む人生を送るための支援方法を提示することは、若年の乳がん患者のQOL向上の一助となるといえる。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、わが国において、乳がんの罹患率は増加傾向にあり、特に若年層での罹患が増加している。手術による乳房の変形のみならず、長期にわたるホルモン療法は更年期様の症状といった身体的症状を引き起こす可能性があり、それに関連して女性性やセクシュアリティといった心理社会面への影響も大きいといえる。 乳がんは10年生存率が約8割と高く、患者は治療後も、がん罹患前と変わらない日常生活を送ることができる。本研究では、ホルモン療法を受け、現在、婚姻状態にない若年の乳がん患者が、パートナーとの関係を構築することで生じる困難さを含む変化とその対処の過程を明らかにし、その過程を説明するための理論構築を目的としている。 2022年度は、インタビューから得られたデータをM-GTAの手法を用いて分析し理論化を進めた。その結果、若年の乳がん患者がパートナーとの関係性を構築する過程は、乳がん罹患後【烙印を押される】ことにより、【途方に暮れる】状況にあった患者が、【他者から与えられた希望の獲得】により【”ありたい”私の実現に向けての開拓】や【パートナーとの関係性の深化】を実現し【パートナーとの関係性の発展】に進むことでということが示された。今回得られた理論に沿って看護支援を行うことで、患者がこれからの人生をよりよく生きることができると考えている。 今回の調査より得られた結果をもとに考察を深め、論文作成、発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響により当初の計画より進捗状況が遅れていたが、2022年度にデータ収集および分析が終了し論文執筆に取り組んだ。2022年7月より産前産後休業および育児休業に入っており、復帰予定の2023年度中に論文を投稿する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は論文を投稿するとともに、今回の研究から得られた結果をもとに次の研究計画の作成を進めていく。
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